第68話:チェルノブイリ作戦記録
○○○○年 ○月 ○○日
作戦記録:ナイトオウル部隊 トレボー
■16:00
国家間での調整が終わり、ロシアのスプートニク部隊と共に再度キエフ封鎖区域に向かう。
先遣隊は川から侵入して潜入に成功した事から、こちらも同様に川から侵入した。
■17:00
≪コシチェイ≫のアジトに向かう前に、報告のあったホテルに向かう。
現地の一般救助者を数名保護。
壁の外へ避難させようとするも、家族の死体を埋葬したいと抵抗される。
≪コシチェイ≫の死体も確認した為、一部の隊員を残して任務に戻る。
一般救助者から霧とバーバ・ヤガーについて注意するよう忠告される。
最新のモンスターである可能性を考慮し、警戒レベルを上昇。
■17:20
中継器の箇所から≪コシチェイ≫のアジトへ突入するも、内部ではモンスターによる激しい抵抗があり、入り口"ジャック"からの侵入を断念。
スプートニク部隊が廃墟となっているチェルノブイリ原子力発電所から別の入り口"クィーン"を発見。
部隊を再編成の後、突入を開始する。
■18:10
当初、入り口"クィーン"からの進行は順調であった。
しかし、一度安全を確認した箇所からも出現する事が発生、難航している。
すでに最重要救助者から連絡が途絶えてから十三時間経過している、生存は絶望的である。
しかし、過去に避難シェルターで耐え続けていた二名がいる為、救助活動を継続する。
■19:25
別の地点で墜落しているヘリが確認された。
付近を調査した結果、地下アジトへの入り口"キング"を発見。
サーマイトを利用して内部に突入すると、地面に不審な亀裂を確認。
亀裂の内部から声が聞こえた為、マイクロカメラで亀裂内を調査を開始する。
■19:30
亀裂内部にて最重要救助者、他複数名を発見。
救助の為に大型ドリルの使用を申請。
真上で使用すると危険、角度を調整して使用することを条件に許可。
■19:40
大型ドリルによる騒音によって内部と外部からモンスターの襲撃が続く。
戦闘の激化により、援軍を要請。
■19:45
援軍の要請が却下される。
なお、日本から追加の人員が送られることが通達。
一部の部隊員を合流ポイントに向かわせる。
■20:00
太陽が低くなり始めた頃に日本の民間業者が到着。
襲撃するモンスターを先んじて察知する事が可能となり、被害が最小に。
一名の新世代によって地下アジトの掃討も完了し、機密データの確保に成功。
第一目標の達成を確認。
■20:20
新世代の協力により、亀裂の内部にいた最重要救助者及びその他複数の救出に成功。
消耗が激しい為、最重要救助者のみ緊急搬送。
第二目標の達成を確認。
本部より第三目標が追加。
現場に取り残されている協力者の捜索を、日本の民間業者と共に開始。
■21:40
掃討作業を兼ねながら捜索をするも難航。
本部に撤退を申請するが、日本側の強い要請により却下される。
日本の民間業者が不審な行動を始める。
特定のモンスターを解体するようになる。
現場のモンスター数が減少した為、部隊を散開。
■22:50
負傷していないにも関わらず虫の息となっているモンスターを確認。
日本の新世代から要請された手順で腹部を切開すると、中から大きなビニールに包まれた肥満気味の成人男性を摘出。
意識の有無を確認すると、返答が得られた。
以下、発言内容を記載。
「呑牛ってプラとかビニール消化できないから袋に入って丸呑みされれば襲われないだろうって思ったけど、本当に無事だとは思わなかった」
意識はハッキリしているものの、精神に異常をきたしている可能性が高いと判断。
本人は正気である事を執拗に訴えたが、危険性を排除する為に拘束して緊急搬送する事を決定。
■24:00
搬送及び撤退の完了を報告。
以上、作戦終了。
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