第二章:殺意の蹂躙
「それでそのまま向こうにいたんですか?」
「警察らしい人がいろいろと指示をだしていて、勝手に戻って良いのかずっと迷っていたらしいです」
そもそも、草本にはマネージャーや専属のスタッフはいなかったのか。
人が二人も死んでいる場所でずっと姿を見せずにいたならば、心配して探すくらいはしそうなものだが。
(ひとまず、そこは後から本人に訊ねてみれば良いか)
有名人だからといって毎回必ずマネージャーが付き添っているわけではないのかもしれない。
この程度の質問なら普通に答えてくれるだろう。
絵夢は、そこで一度草本に対する思案を中断し、霧洲に話の先を促すことにした。
的場が殺されたというのはわかったが、光野に関してはどう説明するつもりなのか。個人的に、今は一番そこが気になっている部分だ。
あのステージ上で起きた惨劇が、偶然起きた不幸な事故ではないと言いきれる証拠でも発見されたのだろうか。
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