第二章:殺意の蹂躙
その霧洲の言葉に、部屋にいた全員が驚いたように表情を強張らせる。
「あ、あの……、それってここにいるみんなを疑ってるってことですか?」
日向の側に立ち尽くしていた影宮が、不安そうに胸の前で手を組みながら訊ねた。
「いえ、そういうわけではないですが、余計な疑惑をかけずに済むよう念のため確認をさせていただくだけです」
そう言葉を返してから、霧洲は影宮とその近くにいる嶺垣を一瞥する。
「ところで、あなた方はスタッフの方ですか?」
「はい?」
突然声をかけられた嶺垣が目をしばたたく。
霧洲がこの二人と会ったのはここへ来てからだ。
ステージ上で霧洲と話をした際に知り合いに誘われてここへ来たとは告げていたが、嶺垣のことについては正直それしか説明していなかった。
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