第二章:殺意の蹂躙
とりあえず、レイニーの控え室に向かっていることと、もしこちらに来れるようなら来るようにという内容のメールを返し、携帯をしまう。
エレベーターに乗るときになって、霧洲がいないことに気がついた。
あのまま現場検証を続けているのだろうか。
「雨池さん、こういう場合、やはり事情聴取のようなものをされることになるんですか?」
エレベーターの扉が閉まると、七見は足元に視線を落としたまま訊ねてきた。
「どうでしょうね。僕は探偵で警察ではありませんから、詳しくはわかりません。ただ、これが何か事件に繋がる可能性があるとすれば、間違いなく声をかけられるはずです」
「……参ったな。こんなことでニュースにでもなったら、面倒なことになりかねないぞ」
独り言のように吐き捨て、七見は小さく舌打ちをする。
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