第二章:殺意の蹂躙
「雨池さん、一旦戻りましょう。このままここにいても、これから来る警察の邪魔になるでしょうし」
そっと肩を叩かれ、絵夢は思考を中断した。
「レイニーのメンバーにも現状を説明しないとな……」
苦渋の表情を浮かべながら腕を組み、七見は小さくため息をつく。
(そういえば、嶺垣くんはどうしてるだろう)
会場に置いてきぼりにしてきた助手のことを思い出す。
霧洲の部下だという警官が対応しているのなら、どこか会場の外あたりに立たされているのかもしれない。
レイニーの控え室へ歩きだす七見の後を追いながら、携帯を取り出しメールを打つ。
返事はすぐに返ってきた。
〈今、会場の入り口辺りにいます。影宮さんと一緒です。絵夢さんはどこにいるんですか?〉
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます