第二章:殺意の蹂躙
(やっぱり無理か)
どのような理由であれ、人が死んだ現場に居合わせた経験など絵夢にはない。
探偵という仕事をしていても、人の死に関わる依頼を引き受けたこと自体がないのだ。
ただ、そんな自分でもこの一連の流れには不自然な感じがする。
そんな直感的なものが絵夢の脳内にへばりついてきていた。
マジックショーの最中に事故で光野が死亡し、さらにマネージャーは控え室で突然死。
こんな、馬鹿な話があるだろうか。
(簡単に納得できないよなぁ)
どうにも、釈然としない。
自分の見えていない部分に、何か別の真実があるのではないか。
そう、例えば、先程の七見の発想を真似するわけではないが、的場が自殺をした可能性はある。
司法解剖も何もしていない現段階なら、薬物を飲んで自殺したという推測も普通に成り立つ。
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