第二章:殺意の蹂躙
「亡くなってるんですか?」
脈をとる霧洲へ問うと、こちらを見ないまま頷いてきた。
「原因はまだ分からないですが、死んでいることは間違いないですね」
言いながら、室内を確認するかのように一瞥する。
「突発的な発作か、何らかの事件か……。ステージで起きた事故も含めて、しばらくは現場検証のため関係者の皆さんにはむやみに歩き回らないようにしていただきたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、仕方がありませんからね」
ため息混じりに応じて、七見は一番近くにいたスタッフに何やら指示をとばした。
「あの、さすがに僕たちが中に入ったらまずいですよね?」
駄目元で、絵夢は訊ねてみる。
「そうですね。なるべくなら入らないでいただいた方が助かります」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます