第二章:殺意の蹂躙
そして右側には、白いテーブルが一つと折りたたみ式のパイプ椅子が二つ。
その内の一つ、手前に置かれた椅子に的場が座っていた。
上半身がテーブルの上に突っ伏している状態で、絵夢は一瞬居眠りでもしているのではないかと錯覚してしまう。
だが、そうでないことはすぐに分かった。
テーブルに突っ伏した際に落としたのか、床に黒いノートパソコンが転がっている。
テーブルの上に置かれていたペットボトルも倒れ、中から流れ出たお茶が的場の腕付近を濡らしていた。
普通の状況ではない。
ざっと室内を見回しただけでも、それだけは理解できた。
霧洲が、そっと的場の顔を覗き込む。
こちらには背を向けて突っ伏しているため、絵夢にはその表情を確認することはできない。
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