第二章:殺意の蹂躙
異常が起きているというのは、その場にいるスタッフ達の表情から嫌でも分かる。
「あ……七見さん。大変ですよ、的場さんが――」
部屋から一番離れた場所にいたスタッフが七見に気づき話しかけてきた。
「話は聞いてます。警察の方が来ているので、皆は部屋から離れて下さい」
スタッフ全員に向けて告げる七見の声をよそに、霧洲は的場がいる控え室に足を入れる。
さすがに自分まで入ってはまずいかと思い、絵夢は入り口で立ち止まり中の様子を窺う。
レイニー達の使っている控え室と比べると、半分ほどの広さしかない。
絵夢にはよく分からないが、団体と個人用で割り振られる部屋も違うのかもしれない。
メイクをする鏡台が正面に一つ。
左側には衣装等を掛けておくスペースがあり、今は的場が着ていたスーツだけが掛けられていた。
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