第二章:殺意の蹂躙
「会場の方は連れに任せてありますので、そのうち騒ぎも落ち着くでしょう。応援の要請もかけましたので、もうじき他の警察も到着します」
「助かります。正直、自分ではどうすれば良いのかわからなくていたものですから」
安堵したように息をつく七見。
そんな七見と絵夢を交互に見て、霧洲は話を続ける。
「失礼ですが、あなた方は?」
「自分は、レイニーのマネージャーをしています七見です。こちらは……」
七見は視線だけを絵夢に向け、どう説明すべきか言葉に詰まる。
ここは自分で名乗った方が良いかもしれない。
そう判断し、絵夢は七見の言葉を継ぐように口を開いた。
「僕は、雨池 絵夢といいます。霧洲さんと同じ、ライヴを観にきた観客です」
「観客? スタッフや関係者じゃないのに、何故ここに?」
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