第二章:殺意の蹂躙
そういったことをあれこれ推理し合理的な回答を用意しても、手品師はその答え合わせに付き合ってはくれないのだ。
「絵夢さん、今のマジックどんなカラクリか見破れましたか?」
ぱちぱちと小さく拍手をしながら、嶺垣が無邪気な表情で訊ねてきた。
「さぁ。いくつかの方法は考えてみたけど、正直それが正解してるかどうかはちょっと自信ないかな」
そう答えると、嶺垣が面白がるように口元を緩ませる。
「さすがの探偵も有名マジシャンの前にはお手上げってことですね」
「別にお手上げとは言ってないよ。だいたい、僕がいろいろ予想しても確かめる術がないじゃないか」
嶺垣の言い方に不快感を覚えて、とは言わないがつい反論してしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます