第一章:殺意の萌芽
目の前にいるこの日向 鈴水だって、本来なら友達と普通に遊んでいたい年頃のはずだ。
アイドルという職業上仕事が忙しいのは仕方のないことだが、だからこそせめて休みの日くらいは余計なことには気を遣わないで自由にしていたいはずだろうに。
「きゃあ!」
絵夢がぼんやりと日向の話を聞いていた最中、突然誰かの短い悲鳴が上がった。
(……?)
何事かと思いつつ、悲鳴が聞こえた方を振り向くと、今まで座っていたはずの羽舞が驚いたように口元をおさえて立ち上がっていた。
そのすぐ近くでは、紙コップを持ったままの天寺が面白そうに笑って立っており、羽舞の正面に座っていた影宮はきょとんとしたようにある一点を見つめていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます