第一章:殺意の萌芽
「それじゃあわたしたちはそろそろステージに行こっか。少しでも練習しておかないと」
時計を一瞥した神川が、メンバーを見回しながら張り切った声をだした。
「そうね。わたし、ちょっと振り付けで自信ない部分あるから、真面目に確認しとかないと不安だわ」
「あんたは間違ったってその可愛さだけで許されるわよ」
目を伏せる羽舞へ、天寺が歯を見せて笑いかける。
「それじゃあ、絵夢さんたちは好きに見学してて下さいね。草本さん、いろいろ詳しいからガイド役にしてもぴったりですよぉ」
ふざけた様子で告げてくる日向へ、草本は呆れたように口を尖らせながら短くなった煙草を揉み消した。
「俺は観光業者じゃないっての」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます