第一章:殺意の萌芽
テレビに出るくらいには有名なマジシャン。
その嶺垣の言葉を聞きながら、絵夢は過去の記憶を辿る。
一度くらい見たことはなかっただろうかと思い返してみるが、残念なことに心当たりは何も浮かばなかった。
「あぁ……、そういえばそうですね」
(……?)
ふいに、日向の表情がほんの一瞬暗くなったことに絵夢は気付いた。
どうしたのかと思いながらも、すぐにまた元の明るい表情に戻り話を始めたため、それ以上あまり深く考えることはしなかった。
「最近はあんまり表舞台には出ないで、小さなイベントとかを各地で開いてるって話ですよ」
「ふぅ~ん。たくさんテレビ出てガッポリ稼いだから、もう頑張らなくていいやって感じなのかな?」
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