プロローグ
【2】
良いことがあった日は、自然と足取りが軽くなる。
普段なら騒がしいだけの蝉の鳴き声すらも、今日はまったく気にならない。
空は快晴。街路樹が並ぶ道には、木漏れ日が斑模様を作っていた。
軽快な足取りで小道へと入ると、
そして、すぐ近くにある五階建てのビルへ向かうと、一気に階段を駆け上がる。
エレベーターもあるのだが、嶺垣はそれを滅多に使用しない。
三階まで上がり、通い慣れたドアを勢いよく開けた。
「おはよーございます!」
室内には嗅ぎ慣れたコーヒーの匂いが漂っていた。
中へ入るなり、つかつかと奥に備え付けられたデスクへと向かう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます