プロローグ

 写真の中で優しく笑う妹に、私は胸中で呟きかける。


 無邪気な妹の笑顔。あの事件が起きる、ほんの数ヶ月前に撮影した写真だ。


「……」


 なんとしても、この笑顔を奪ったあいつらを殺し、妹の無念を晴らす。


 そのための準備はもう、全て整った。



(絶対に、許しはしない。愛美がどんな気持ちで死んでいったか、貴様らの命と引き替えに思い知らせてやる……)

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