シベリアの異変(二)
前回、シベリアの現状について知った潤たち
ヒビを修復するために朝を待つことになった。
次の朝は季節外れの低気圧の発生により雪が降り、足の膝が埋まるほどの深さまで積もっていた。
そこで潤たちは食堂に集まり予定を立てることにした。
「昨日の夜から大雪が降ってな。シベリア支部気象変動観測課からの報告によると明日の昼までは雪が降り続けかなり積もると見てるらしい。」
「なるほど 地球寒冷化の影響かもしれんな。」
地球寒冷化というのを軽く説明すると地球の平均気温が何らかの影響で下がり続けるという現象で地球温暖化の真逆と言える。
「地球寒冷化の影響で特にシベリアやアラスカ辺りでは猛烈な吹雪に見舞われることが多くなった。」
「これもディザードの影響なのかそれとも意図的に起こしてるのかどちらにせよこのままだとヨーロッパのディザードが結界を破壊してくる可能性もある。」
「あぁ、そうだな。それにシベリアだけではなく安全圏内の人々がディザードの危機に晒されてしまう。」
「やることは二つ 一つ目は僕と朱音でヒビを修復する。二つ目はディザードから攻撃に備えて防衛ラインを構築しておく。これが必要になるだろうね。」
「アイランドパトロール本部からの部隊とシベリア支部部隊ギリギリ保てるはずだ。」
「トパーズの部隊と要塞戦にいるロシアンコミュニティの自警団もいるけどトパーズの部隊はともかく自警団側の練度が低いから被害が出るかもしれない。」
「課題は山済みなのは承知の上だ。とりあえずやってみるか。次の日にどうなってるか」
次の日になると気象変動観測課の予想通りにかなりの雪が積もっていた。
潤たちが外に出てみると辺り一面真っ白
「割と積もりましたね。」
「これぐらいの雪なら大丈夫だろう。」
潤と朱音は歩いてヒビが入ったとされる結界域へと向かった。
一方、クラスメイトたちはシベリア支部の防衛を任され現場に行くことは潤に固く禁止されていた。
「私たちだけここに残ることになるなんてひどいな。」
「しょうがないよ。私たちを危険な目に合わせないようにしたいんだよ。」
「だとしても置いていくなんて…」
そこにたまたま通りかかったエレナが近づいてきた。
「よっ」
背後から声をかけられたことでびっくりしてしまった堂林と一夏
「キャー 」
「ごめん 驚かせるつもりはなかったんだよ。」
「いえ…」
「さっきの話 潤についてのことだろ?」
「はい… 私たちを置いて現場に行っちゃうなんて…」
少し穏やかな笑顔で潤の過去について話し始めた。
「それは今から10年前、台湾の悲劇が起きて2ヶ月経ったぐらいの時だった。」
「今関係あります? 関係の無い話ならよそにしてください。」
「まぁまぁ」
「潤は当時5歳 妹2人は3歳でだいぶ精神が壊れかけていたんだ。その壊れかけの潤たちを救ったのが祖父母。保護された潤は壊れかけのロボットみたいで正直怖かった。」
「どういうことなんですか?」
「台湾の悲劇は公式的に新型短距離弾道ミサイルの連鎖的な誤爆とアレクサンドルクナの暴走ということになってる… 実際…は違うんだがな。」
「それって…」
「この話は君たちにしておこうかな。あの時何があったのかを…」
※ここからは本編とは別でスピンオフ作品として投稿しようと思います。
「……まさか…… そんなことが…あったなんて…」
「それで潤は仲間を傷つけさせないように必死に訓練を受け、元々の才能と取り込みの早さ、記憶力の良さなどであそこまでになった。」
「この話は口外しちゃだめだよ。」
エレナはそう言うと食堂から消えていった。
自分の過去のことを話されてるなんて知らない潤はヒビが入ったとされる結界域へと到着した。
「こりゃまた大きなヒビが入ってて凄いな。」
「感心してる場合ですか?急いで結界の修復作業しましょう。」
「そうだな。準備はかなりかかる警備頼んだぞ。」
「あぁ、私がいる限り大丈夫だ。」
「これが神様のホルス様ですか? 大変コンパクトに…」
「誰がチビじゃぁぁぁ わざと小さくなってるに決まっどろうが!!」
「あっ…すいません すいません」
頭をペコペコする朱音上にのるホルス
「本当に結界にヒビがはいってるとはな。」
「まぁ、アルファならやれるだろう。それに他のディザードたちも逃げる時にぶつかったことで広がったんだろうぜ。」
「分厚い層のような結界が地球の半分を横断してるのどうしてなんでしょうか?」
「それは科学的にも魔法的にも説明がつけられないんだ。神様でえ分からない代物だからね。」
「潤が持ってる神の
「載っていないことは無いけど知らない方が身のためだよ。いや神様であり続けたいなら知らない方がいい。」
潤がいった意味深な言葉 それらについての説明をした。
「この禁忌黙示録は地球の創造主であるミマシュギミ・ナユーヌっていう神様が書き記した書物で死後、絶対神ゼウスなどの有力な神様によって封印 悪用されないためにね。この本には前世(過去)現在未来の3つが書かれていて何が起こるのか分かるんだ。あれ以来見てないけど」
「つまり、ディザードを知ろうとすれば消されるのか…」
「うん、残念ながら今のところはね。」
「それは仕方がないさ。とりあえず補強だけしておこう。」
潤たちは結界の補強を行いながら修復する部分も綺麗にし、今回はここで終わるはずだった。
次回、解説
その次にヨーロッパの異変(一)
にします。
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