模擬戦の回想
※魔法名は一部日本語で表します。
カタカナは意味が合えば限りなく適当なのでその事をご了承の上でご覧下さい。
前回、テロリストたちを捕らえた潤はアイランドパトロール本部に向かう。
そのすれ違いに天照大御神様が学園を訪れていた。
衝撃的な事実を伝えられるのであった。
「どういうことですか?」
「アイランドパトロール本部内にテロリストたちが侵入して来てね。あっという間に戦闘が始まってしばらくして膠着状態が続いたんだけど
アイランドパトロール隊員たちが制圧を試みるために入ったところテロリストたちは全員死亡していたんだ。」
「まさか… そんなことが…」
「アイランドパトロール本部内にいた全隊員に気づかれずに全滅させれるほどの実力者が所属してるくになんて手で数えられるほどしかいない。」
「なるほど… 国家が絡んでるとなると…」
「うん それにしてもこの学園もテロリストたちに侵入されかけたんだよね。どうやって対処したの?」
「それは…」
潤たち1年生全クラス合同で模擬戦を行うため、班に分かれた。
そして模擬戦が行われることになり、各班は1人ずつ対戦してみることに
「さて、どういう順番でやっていこうか?」
「最初、やっぱり潤くんからやってもらいましょうか。」
「いいですよ? 誰とやりますか?」
「じゃあ、私とやりましょうか?」
(どこまで通用するか楽しみだな… それに… 魔法を使う時の潤くん まじかっこいいんだよなー)
「いいですよ。とりあえず、怪我しないように僕が作った模擬戦専用の空間に連れていくよ。
指をパッチンっと鳴らすと別の空間に包まれ、気づけば模擬戦専用の空間に入っていた。
「高度な空間魔法を維持しつつ、戦うんだね。」
「うん、この空間は怪我しないようにふわふわになるようになってるから安心して 」
「了解 じゃあ、少しフルで戦ってみよう。」
「OK 」
「では、開始します。よーい スタート」
「本気でいくよ。
空気中の水分が霧状の龍のように集まり、相手目掛けて突っ込んでいく。
霧状となった水を大量に吸ってしまうと肺に水が溜まって窒息死することもある。
「多重防壁から
大量の砂が生成され、滝のように流れて相手を砂で埋めてしまう。
「へー 土系の魔法か なかなかやるね。じゃあ、
自分自身の背中に風神が現れ、手から衝撃波と強い風を発し、どんなものでも吹き飛ばし破壊することが出来る。
「なんとか多重防壁で防いだけどもう無理ね。負けた。」
「勝負はここまで 勝者は更屋敷潤」
周りで見ていた1年生全員は驚きとともに大きな拍手を送った。
「高度な魔法を連発してもこの空間を維持できるなんて流石、潤くん」
「ありがとう。さて、ゴミ掃除をして来るね。」
「そう言ってテロリストたちを捕らえてきましたね。模擬戦専用の空間を維持しつつ、罠も維持させるのは相当ハードですよね。」
「うん、神の私でも分身を置いておかないと無理」
「流石だよ。」
アイランドパトロール本部にテロリストたちを引き渡しに向かう潤はかなり急いでいた。
「もうすぐ着くけど… 後ろから着いてくるのは亡命政府の工作員かテロリストたちの仲間かどちらだろう? まぁいいフルで行こう。」
かなりスピードを上げてアイランドパトロール本部に向かう潤の後を一定の距離保ちつつも着いてくる2人組はバレないように着いていこうとしていた。
「ふぅ やっと着いた… で?何の用?」
「あれれ、バレちゃいましたか?」
「その声は…」
聞き覚えのある声の主は日本本土にあるマギサズ統括本部副本部長で|朱音(あかね) 同本部のディザード対策局長である|梓(あずさ)だった。
「バレちゃいましたか? じゃねぇよ。マギサズ統括本部はどうしてるんだ?」
「大丈夫です。原くんに任せてますから」
「|原照史(はらあきと)軍務局長か それなら任せられるかじゃねぇよ。お前ら職務放棄するなよな。」
「えー せっかく来たのに」
「で? 要件は?」
「はい、2つあります。」
「2つもあるのか… 何かあったのか?」
「はい、シベリアのアイランドパトロール支部からの報告によりますとヨーロッパでアルファ、ベータの反応が確認されたそうです。」
「分かった。この件については当面の間、シベリア支部に任せる。」
「了解です。2つ目は各国の亡命政府が自治政府を崩壊させ、自分たちの理想な世界作りのために裏工作してるという情報が匿名で来ました。」
「なるほど… だから、アイランドパトロール本部と学園に…」
「詳細は不明ですが、1週間ほど前に少し訛りが入った日本語でそのような情報提供があり、対応した職員は女性の声でまだ幼い感じがしたみたいです。」
「僕と同い年の子かもしくはそれよりも年下の可能性もある。」
「マギサズの軍事利用を制限に関する特例法違反かもしれませんね。どうしますか?」
「自治政府閣僚に伝え、対応を協議した上で自治政府議会に報告書を送致して様子を見よう。」
「ノック狩りを始めるかもしれないですよ? 大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だ。僕が何とかしよう。」
「分かりました。あともうひとつありまして…」
「ん?なんだ?」
「明日から私達も学園の生徒になります。」
「は?… マジで?」
「はい、マジなのです!!」
無言で頷く梓 誇らしげにこちらを見つめてくる朱里
驚いて何も言えない潤であった。
次回、特別編入生
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