説明2


「先程、階級について説明しましたが、アイランドパトロールに入ると魔法装備が配備されます。階級によって貰える魔法装備は違います。」


「種類としては一般、特殊、上級の三つがあるよ。一般は三等兵から曹長まで 特殊は准尉から大尉まで 上級は少佐から大将までと決まってて元帥から最高元帥までは神装って呼称される特別な魔法装備を着用することが認められる。」


「それぞれにはどんな機能があるんですか?また違いはなんですか?」


「それぞれの機能は一般だと身体保護やダメージ軽減、身体能力向上などの機能があります。特殊魔法装備は空戦や水中戦などの特殊環境下での任務などで使用され、空を飛んだり、水の中で呼吸が出来たりします。上級は一般と大差ない性能ですが魔力の維持やダメージ軽減は3倍以上になります。」


「神装はどういう感じなんですか?」


「僕が説明すると一般、特殊、上級のどれよりも高性能でディザードだけではなく対人戦にも特化してる魔法装備だよ。」


「へー 凄い。私たちもそれを着られるようになる?」


「なると思うよ。努力と実力次第では一等兵から伍長の三階級特進が認められるからね。」


「頑張るね!!」


「次は今現在の地理と政治について説明します。

今現在、世界で唯一の国が日本です。日本以外では国は無くほとんどが亡命政府または難民として八名島や8000の島々に暮らしているほかアイランドパトロールの支部が置かれるオーストラリア、シベリア、アラスカなどにも暮らしている人もいます。」

シベリアには旧ロシアが建築した対ディザード専用の要塞線があり、特殊な結界によって守られているため、要塞線の後ろ側に住宅地がある。


「要塞線は一度も破られたことはありませんが万が一のことに備えてアイランドパトロールの支部が設置されています。」


「破られたことはない理由なんですか?」


「シベリアのアイランドパトロール支部にはかなりの魔力を持つ人がいてその人が結界を維持してるからですね。」


「その人すごい…」


「まぁ、その人っていうのがここにいる潤くんだけど」


「えっ!? 」

もう何があっても驚かないと決めていたはずの女子は驚いてしまった。



「気を取り直して 政治について解説すると|DRO(ディザード研究対策機関)と更屋敷財閥が中心に八名島自治政府が運営されていて… あっ しまった八名島の大きさを説明するの忘れていました。八名島は…」

八名島は小笠原諸島からニュージーランド

ぐらいまでが収まるぐらいの大きさで全長約8287kmもあります。

魔法で作られた島なので距離感がそこまで感じることがないようになっています。


「魔法で作られた島は基本的にどんなに大きくても車で1時間かければ一周できるようになるみたいです。」


「ニュージーランドも収まるぐらいの大きさなんですね。でも、実際のところオーストラリアと八名島は分けられていますがどうなってるんですか?」


「今のオーストラリアは一部地域を除くエリアがディザードの攻撃を受け壊滅的状況のため、オーストラリアの一部地域を除くエリア全てが八名島に合体して復興作業が行われています。」


「オーストラリアにいた元々の生物の約9割が絶滅したらしいよ。かなり悲惨なことになっていたんだよ。」


「それは酷い…」


「それが当たり前なんだよ。ディザードが現れたことで生態系がガラリと変わったことで在来種も外来種も絶滅しちゃったんだからね。」


「他の国も同じようなことになってるって言うことだもんね。」


「もし、ディザードが現れなかったとしてもこうなってた未来は見えていたと思うよ。Co2などの温室効果ガスを出して地球環境を壊していたのは紛れもない事実だからね。」


「確かに そうだね。」


「政治について説明しますね。今現在の政治はDROと更屋敷財閥が中心になって八名島自治政府を運営しています。自治政府議会があってもちろん、議員選挙もありますが各国の亡命政府から2人の推薦枠が与えられているので更屋敷財閥が独裁的にやってる訳では無いというのは覚えてください。」


「亡命政府は一つの島に一カ国ずつあり、治外法権が認められている所でもあります。基本的にはそこの島に近づくことは無いのですが自治政府大統領との会談や各国大使が集まるパーティなどがあった場合、護衛として私たちが赴くこともあります。」


「へー それは知らなかったな。」


「潤くんは知らないのか そういえば独立テロとかはどうなってるんですかね?」


「アイランドパトロールが捜査をしているので大丈夫だとは思いますがテロリストがこの学園を占拠する可能性も考慮してアイランドパトロールが警戒しています。」


「独立テロってニュースになっていたあれ?」


「うん、それだと思うよ。イスラム過激派系の組織が独立を要求したみたいで拒否したらそういう行動に移ったようだよ。」


「へー そうなんだ。一応念の為に、呼んでおこうかな。」


「あぁ、あの方ね 分かった。じゃあ、今回はここまでとして明日から本格的授業になります。教科書は各部屋に配布されているので忘れないよう持ってきてください。」


「ありがとうございました。」

授業が終わり、潤は天照大御神様を呼ぶために部屋へと急いで戻って行った。

潤は嫌な予感がしていたそのテロリストたちが別の意味で行動してるのではないかという

次回、学校防衛

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