クラス紹介


八名島には八名学院と更屋敷ナデシコ魔法学園の2校しかなくマギサズ5000万人が通う学園と学院は超マンモス校になっている。

学院はマギサズでは無い一般の子供たちが授業を受ける場所でアイランドパトロール学科や公務員学科、商業科、医科などに分かれている。

学園と同じようにパソコンで授業が行われる。

学園はマギサズのみが入れる。

そのためかクラスが一学年で9800もあり、クラスあたり平均1530人ほどが在籍しているが、アイランドパトロールに入隊してる子も多く、クラスに来れない子たちもいる。

新入生はまだアイランドパトロールに入っていないので、大学の講義室みたいな教室に1530人が出席番号順に並んで授業を受けることになる。

1530人の机にはそれぞれパソコンが置かれており、生徒手帳にIDとパスワードが書かれているページがあってそれを入力することで授業や課題などをやることが出来る。


さて、前回やっとの思いでクラスに到着した潤は、ドキドキワクワクしながらクラスに入っていった。


「皆さん、初めまして 更屋敷潤と言います。このクラスに所属することになりました。よろしくお願いします。」


「よろしくね。私は、|堂林悠里(どうばやしゆうり)って言います。」

そう声を掛けてくれた女の子はどことなく緊張してるように見えた。


「よろしくね。凄く大きい教室だね。」


「そうだね。私も初めて来たから驚いてるよ。」


「私もー この学園に男の子が来るなんてびっくりだよー。」


「|円(まどか)ちゃん びっくりするからいきなり話し掛けないでよー。もうー」


「ごめんごめん。」


「あははは 面白いね。」

笑う姿を見ていた周りの女子たちは可愛いなーっと思っていた。

だけど話し掛ける勇気が出ないのが現状で、どうやって話すきっかけを作るか分からずにいた。


「私は、西口円だよー。よろしく」


「よろしくね。僕も本当に女子だけしかいない学校なんて知らなかったよ。」


「えっ? 知らなかったの?」


「うん、おばあちゃんがこの島に学校を作ったことは知ってたけど僕は小さい頃にこの島に来て以来、日本本土に暮らしていたからね。」


「へー 日本本土で暮らしていたんだー。」


「日本本土はどういうところなの?」


「本土はこの島よりも小さいよ。自然も多くて綺麗な景色が見えたり、ここと同じぐらいのビルが建ってたりしてるよ。」


「それは行ってみたいね。」


「そういえば、潤くんは日本本土で誰と暮らししてたの?」


「一人暮らしだよ。」

少し悲しそうな笑顔をした潤を見て何かを察したクラスは一瞬で静まり返った。


「ん? どうしたの?」


「デリカシーがない事を聞いちゃったなーっと思って…ごめんなさい…」


「あぁ、大丈夫だよ。小さい頃からよく聞かれてたからね。」


「そうなんだね。私たちに出来ることがあれば言ってね。」


「ありがとう。そうだ、一つだけ聞きたいことがあるんだよね。」


「何?」


「中等部の教室はどこにあるのかな? 妹たちがいるはずなんだ。」


「後で案内してあげるね。ほら、もうすぐHRが始まるよ。」


「わかった。よろしくね。」

出席番号順に用意された席に座り、HRが始まった。


「起立 気をつけ 礼 お願いします。」


「お願いします。1年2組を担当する四十崎夏姫と」


「副担任のソフィア・ローレンスです。よろしくね。」

パチパチパチっと拍手が起こり、担当する教科の説明を始めた。


「私が主に担当する教科は魔法基礎と魔法薬学の2つで、その他にも一般授業の国語総合と現代文Bを担当します。」


「続いて副担任のソフィア先生が主に担当する教科は魔法史と魔法倫理Bの2つになります。

その他にも一般授業の日本史Bと世界史Bを担当します。」


「質問はありますか?」


「はい、質問があります。」


「|伊那心映(いなこのは)さん、どうぞ。」


「1年生は何限までありますか?」


「1年生は8限まであります。1限目から4限目までは一般授業が行われ、昼休憩を挟んで5限目から8限までは魔法基礎などの専門科目をやることになります。ただ、私のクラスでは8限までやることは無いと思います。」


「それはどうしてですか?」


「多分、お腹空いたりしてやる気が無くなるからですね。」


「なるほど。」


「夏姫お姉ちゃんらしいよね。」


「こらこら 先生と呼びなさいw」

(めちゃくちゃ嬉しい それにしても本当に潤君がァァァいる。)


「テストはどうなるんですか?」


「テストについては一般授業と専門科目に分けられ、2週間で行います。」


「マジですか… 苦手なんだよなーテスト」


「私も苦手かも」


「勉強出来るかな?」

などなどの声が生徒側からあがった。


「まぁ、テストだけではなく通常時の授業態度や意欲、体育祭や文化祭などの実行委員としての活躍、委員会活動での積極的に行う姿勢などによって内申点が上がるのでテストだけが全てではないですよ。」


「それに校内ランキング戦があるんですよね?」


「校内ランキング戦って何ですか?」


「校内ランキング戦は、幼等部と小等部、大学部を除く中等部、高等部からそれぞれの1位が決められるイベントで毎年開催されますよ。」


「補足を入れると参加自由でチーム戦や個人戦、各クラスからの代表戦が行われます。上位者は大学推薦が貰えたり、アイランドパトロールのキャリア隊員としての入隊が決まったりっと就職や入学に有利になります。」


「へー それは凄いね。」

(僕には関係ないからいいんだけどね。)


「あともう一つやらないといけないことがあってクラス委員長と副委員長を決めないといけないのでやりたい人は挙手をお願いします。」

誰も手が上がらず、仕方が無いので手を挙げた。


「僕がやるよ。」


「潤くんがやるの?」


「うん、みんな手を挙げてくれないからね。」


「じゃあ、私もやるわ。男の子一人に押し付けるなんて可哀想だし」

花澤一夏が手を挙げ、クラス委員長と副委員長が決まった。


「2人とも前に来てクラスの係決めと委員決めをやってもらうよ。」

潤と一夏は前に出て、黒板に各委員会と各係を

書いていった。


「最初に決めるのは委員からです。」


「この中からやりたい委員会や興味がある委員会があれば名前を書いてください。」

パソコンに各委員会が表示され、16の委員会と2つの評議会、2の本部があることが分かった。

委員会は、風紀委員会、美化委員会、選挙管理委員会、広報委員会、図書委員会、体育委員会、保健委員会、魔法動物飼育委員会、会計監査委員会、芸術文化委員会、ボランティア活動委員会、放送デジタル委員会、懲罰委員会、生徒会運営委員会、学校行事特別委員会、園芸委員会の16の委員会

ディザード対策評議会、生徒会評議会の2の評議会

生徒会本部、部活総会本部の2つがある。


「委員決めが終わったら係決めでHRが終わりかな。」


「頑張って終わらせたいね。」


「うん、そうだね。」

次回、委員決め

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る