応援コメント

「第1章 信州人の血を引く南国育ち」への応援コメント

  •  上月様の文才に見合った感想文を書こうと思えば思うほど、ありきたりな文しか思い浮かばず…申し訳ございません。とにかく面白い物語で、ハマってしまいました。
     学生時代「詩歌論」の課題として提出した僕の俳句を教授は「俳句と言うより川柳に近いかな」と幾分否定的に評した後、「でも君の顔には碧梧桐の面影があるな」と俳句以外のところで褒めて?くれました。
    「ヘキゴトウ?誰じゃそれ?」…当時はインターネットなど無い時代ですから急いで図書館に赴き、受付の女性に「へきこどう という人の本、どの棚を探せばいいですか?(へこきどう と言ったかも)」と訊いたところ、「カワヒガシヘキゴトウですね?」と軽く笑いながら俳句関連の書棚を案内してくれました。河東碧梧桐という漢字がわからず探しあてるまでに二十分もかかったのを憶えています。
     詩歌論の教授の歓心を買うためにとりあえずその碧梧桐論を読んだのですが、頻繁に名前がでてくるのが高浜虚子。(虚子の名前くらいは知っておりました)
    で、近くの書棚にあった虚子関係の本にも一応目を通しました。あまりの作品数の多さに辟易し、虚子の句より碧梧桐の句の方が好きかな…と、その時は思いました。
     貴作の第一章を拝読した後、あらためて虚子と久女について(ネットで)調べました。虚子さん、結構イヤな奴だったようですね。
     俳壇のプーチン…ゆるし難いです。極端な身内偏重…ゆるせません。そこそこイケメンできっと女性には不自由しなかった(羨ま…いや、これもゆるし難いです)のでしょう、人妻で然程美人ではない(僕の主観。NHKのドラマ「台所の聖女」で久女を演じたのは樹木希林さんでした)久女さんに慕われて迷惑だったのかもしれないし、たぶん久女さんの才能に嫉妬していたのでしょうが(僕は久女さんの句の方が虚子の句より好きです)、久女さんへの虐待が本当だったとすれば、虚子はかなりゲスな野郎です。
     因みに川柳に近いと教授に揶揄された僕の句は「向日葵や哀し映画も知らぬ顔」でした。ソフィアローレン主演の伊仏露合作映画『ひまわり』(ロケ地はウクライナ)が好きだったので……御一笑賜れば幸いです。

    作者からの返信

    いま、気に入りのラーメン&餃子を食べて来ました、雨が来る前に。(笑)
    で、帰宅したら、ものすごい長文コメントが……うわあ、怠けていてスミマセン。

    田辺聖子さんの調査は信用がおけると思いますし、恣意的なイジワル問題が次々に明らかになってのち、亡き母の名誉をなんとか回復したいと、亡母の旧師を頼った久女の娘さんへの明らかな騙し討ちなど、思い返すたび憤怒が湧いて来ます。

    晩年の若い女性弟子との色恋も薄汚いですし、決して人間として尊敬できる人ではないと思いますが、なにしろ信奉者がいまだにワンサカなので、わたしの所業が判明したら句会で袋叩きに遭いそうです、これ、マジで。(笑)

    俳句の入門書に、初心者向け秀句としてまず紹介されていたのが虚子御大の「遠山に日の当りたる枯野かな」。なにも知らない身は、へえ~、すごい! と大いに感心しましたが、スレて来たいまは、なにこの凡句は?(笑)

    向日葵や哀し映画も知らぬ顔 ← なんともステキな句ですね~。さすが芸術系の学生さん、初詠みがこれですか~。秀作が多々ありそうですね。
    わたしも『ひまわり』は大好きな映画のひとつで、ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニがオートバイに乗っている場面、巨大オムレツなど、幸せな恋人時代のカットが忘れられません。

    編集済