世界終末時計
その砂が落ちきったとき世界が終末を迎えるという巨大な砂時計
砂が残り僅かになってしまい人々は怯えた
するとそこに颯爽とあられた男が言ってのけた
「上から砂を足してやればいいじゃないか」
なるほどその発想はなかった。早速人々は上蓋をこじ開け砂を大量に流し込んだ
これでしばらくは終末を遠ざけられるわけだ。以後数千年、人類は砂が少なくなるたびに補充し終末を逃れてきた
本日実に何百年かぶりの補充が行われた。砂時計の下室はもうほぼ満杯だったのにもかかわらず……
数日後、時間が止まった世界で人類は永劫の静止という終末を迎えた
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