自己血採血
骨髄採取はイコール血を取られる。
人間、ある一定量血を失ったら生命の危機。
ま、1200ml程度じゃ死にはしないらしいですが(成人の場合。というか体重量によって違う)、
体への負担は結構なものになるそう。
なので、予め血を採っておいてそれを手術中に戻す!
他人の血は少なからずリスクがあるから、自分の血を戻す!
採って戻して、結構人間の体って柔軟にできてる~。
提供相手が子供で採取量が少量の場合は不要なこともあるそうですが、なんせ私1200ml
(後で調べたら日本国内の骨髄採取における既定値のMAXでした。)
検診から一週間後とさらに一週間後に自己血採血を行うことに。
400ml × 2回 貯めておいて
手術中には1200ml抜いてその800ml戻す。
行き交う血液。…自分の身に起こることだけどピンとこない!
火曜日、採血1回目。イチ患者として診察カードを再来受付機に通し、自己血採血室へ。
ベッドがあって、事前採血場所があってブリックパックの飲み物が置いてあって…。ミニ献血ルームみたいな感じ。
私のように純粋に血を取るから戻す為の血を採るだけでなく、
出血が予想される様々な手術を予定してる人の為の自己血採血室。
時刻は9:00。既にベッドは埋まってる。みんな部屋着。
渡された書面に記入していると、看護師さんに連れられてやってくる人も
…みんな入院の延長に手術なんだ。健康な人が少数派だ。
問診事項、
今までに献血したことあるか。大きく◯!
既献血回数は。60回!
血を取られることに関してはお手の物です~。針刺さる瞬間をついじっとみちゃう。うふっ。
健康体だし、アホみたいに献血してるし、で看護師さんの対応もだいぶサクサク
いつ自分が入院とか手術とか必要になるかわからないから、健康体のうちに定期的に献血して採血になれておいて損はない。
それで助かる命もあるし。一石二鳥。最新雑誌も読めて、飲み物飲めて、お菓子食べられて、…一石多鳥!
全血採取400mlはものの10分程で終了。さて、起き上がるか…。あれ?針抜いてくれない。ん??点滴開始??
「抜いた分、生理食塩水を点滴で入れます」
ああ、健康体が集う献血ルームじゃなかったわ。ここ。体の負担はなるべく最小限に。
点滴投与開始、ちょっとひんやりしたものが入ってくる。
そして血圧測りながらの看護師さんの一言「私もね~バンクで2回ドナーになったことがあるのよ」
ま、まじですか。先輩じゃないですか!!しかも人生でドナーになれるMAX回数をもう既に!
そして色々経験談を教えてくれました。
1回めは500mlだったけど、2回めは800mlだったこと。
2回めの時、手術してその週は丸々休んだけど、明けて月曜日やはり体がしんどかったこと。
手術後に熱が38度まで上がったこと…等々。生の経験者の声貴重。
月曜日入院、火曜日手術、水曜日安静、木曜日退院。私も同じスケジュール。
金曜日出社しようかな。出来るかな。なんて思っていたけど休むことを決意。ありがとう先輩。
点滴終わって起き上がる。
すると自筆で名前を書くように言われ、眼の前に置かれる血液パックどーん!!
うぁわっ 真~~っ赤に詰まった僕の血潮ーーーーー!
ウィダーinゼリーの2倍位の大きさのパックにパンパンに入っている。
名前書き書き…な、生暖かい。生きてるんだから当たり前だ。当たり前だどなんだかゾワゾワする。
ミミズだってオケラだってアラフォーだって、みんなみんな生きているんだ…!!
「血の回復にはステーキ、ステーキ、焼き肉、ステーキだな!!」
採血室の先生に言われ、肉三昧の免罪符をゲットして病院を後に。
体もなんともなく、400ml抜いたって大丈夫なんじゃ~ん。肉食うべ!!
…なんて思っていたら。落とし穴
翌日会社帰り、餃子の王将でレバニラ食べちゃう!と意気揚々注文。
食べ始めて5分程、めちゃめちゃクラクラしだす。箸動かすのもつらい…。
なんとか気力でレバーだけつまんで口にいれる。無理やり飲み込む。ご飯も野菜も残して終了…。
いつもはペロリと平らげるんです。餃子付きでもペロリなんです。ほんとです。
這々の体で帰宅後、採取後にもらった注意事項に目を通す
「赤血球の値は翌日以降にグッと下がる。」…よく読もう。ほんと王将さんすみません。
翌日もだるんだる~んで過ごし週末に向けてなんとか回復。
が、しかし金曜日会社の健康診断。毎年この時期!採血有り!
そしてまた明けて火曜日400ml採血。
血を採ってばっかり!
献血だと400ml採った後、女性は16週間空けないといけないんですけどね。
それを一週間空いただけでね、採るっていうね!
更なるだるんだる~~んに襲われますよね。そりゃね。
会社の人にドライプルーンやプルーンドリンクなどなどを頂き(ありがたや)、おとなしく過ごす
次に病院に来るのは来週。いよいよ入院。何事も無きように、無きように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます