ドナー正式決定
一次検査から一週間ほど、骨髄バンクから次回の日程調整連絡が来る。
ちょっとまてちょっとまて、
正式にドナーとしてお願いしたいとの話でー。
そうそうそう、それですよ。
おめでとうございます!ご当選です私!…超あっさり伝えられたけど。
無事第二関門、最終同意面談へと進みます。
最終は最後の面談、ではなく、本当に提供しますね?いいですね?断るならここが最後です。の意。ポイントオブノーリターン。
適合通知が来てからここまで、一貫としてドナーの自由意志であることが常に確認されてきました。提供するも自由、しないも自由。
他にドナー候補がいるかどうか知らされないのもその理由。だって候補一人です。なんて言われたら断るのだいぶしんどい…。
だがしかし、この最終同意後はドナー側の都合による辞退は一切許されません。
逃げませんって~という口約束ではなく、きちんと書面を交わします。
メンバーは
ドナー側:私、私の身内
骨髄バンク側:骨髄バンク担当者、医者
完全なる第三者:弁護士。…弁護士!!
超仰々しいけど、仰々しいだけの理由もある。
なぜなら、この同意を以て患者が移植のための前処置に入るからです。
ここで、Wikipediaの骨髄移植より抜粋
「移植に先立って、患者の造血組織および腫瘍化した細胞を根絶するため、致死量を超える大量の抗がん剤投与および放射線照射が行われる。 これを前処置といい、患者の造血機能を完全に破壊する為、その後必ず移植を行わないと患者は死亡してしまう。 その上で、ドナーの骨髄液(造血幹細胞)を静脈から注入する。」
その後必ず移植を行わないと患者は死亡してしまう。
患者は死亡…!!
仰々しさは命に直結しているから。
万が一にも逃亡なんかされた日には…。
コーディネーターさんから身内の同席について
「配偶者さ…ご両親ですね」
ええ、すんません、独り者でして、年老いた両親(面と向かって言ったらぶっ飛ばされそう)連れて行きます。ええ。
実際入院する病院とは別のところでもOKらしいので地元の路線沿線で。
東京の病院の場所説明するの面倒だー。地図プリントアウトしなきゃか。
◯◯病院ていう△△駅の近くなんだけど
父「ああ、もともと××病院だったとこね。新しくなって名前も変わったよね」
…??
あ、そういや某医療機器メーカに定年までお勤めでMRI、CTスキャン、レントゲンなどなどの設置修理が本職でしたねーー。娘、失念〜。
ウェスチングハウスからのあれやこれやで会社はなくなっちゃったけどっ。
いくで最終面談。
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