第2話 恋人として

アイシルと恋人になったのはいいけれど、恋愛ってどんな事をすればいいのかも

わからない私がいます。


本当に恋愛初心者なので困っている私ですけれど、どうにかして恋人として

接してあげないといけないような気がします。


「早苗」


「アイシルどうしたの?」


「早苗って可愛いです」


「私が可愛いの?」


「はい」


「私はこう見えても23歳だよ」


「23歳だと若いし、まだまだ可愛いと思います」


「そう言ってくれるなんて嬉しい」


私は生まれて初めて可愛いって言ってもらえた事に喜びを感じるのです。


今思った事なのですが、立ったままお話しているので悪い事をしているなって

思っている私はアイシルに声をかけます。


「アイシルごめんなさい、立ったままお話させて」


「ううん、気にしないで」


「さぁ、こっちに来て」


「うん」


私とアイシルは私のお部屋に居るのですけれど、このお部屋には椅子がないので

代わりに2人はベッドの上に座るのです。


ただ単に座るだけじゃなくて隣同士で一緒に座っているのです。


「こうして座っていると恋人だなって感じよね、早苗」


「そうなの?」


「うん」


「早苗は私と恋人になるのは嫌だった?」


「そんな事はないよ」


「良かった、そう言ってくれて」


「これからどうするの?」


「早苗と何かしたいね」


アイシルは深く考えているようでどうなってしまうのでしょうか。


私は本当に恋愛が初めてなのでアイシルに任せようと思います。


「可愛い早苗」


「な、何?」


「キスしたい」


「うん」


アイシルは私の唇にキスしてくるのでした。


「早苗の唇って柔らかいね」


「柔らかいって…………」


「本当に可愛い早苗」


「可愛いって言われると嬉しいけど、恥ずかしいよ」


「本当に早苗は可愛いよ」


「う、うん」


アイシルは私の事をじろじろと見ててこう言ってくるのです。


「早苗って地味な服を着ているのね」


「そうかな?」


「うん」


「そういう服装も早苗には似合ってて可愛いけどね」


「ありがとうね、アイシル」


こんなにもアイシルから可愛いって言われると嫌な気分はしないし、

逆に言いますと、嬉しい気分の方が強いです。


私とアイシルは赤い糸で結ばれているかもしれません。


しかし、これからがどうなるかもわかりませんので心配している私がいます。

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