第27話 日没
戦闘中にゾンビスーツが破れて出血している描写は感染エンドの名残です。くわしく解説します。初めは主人公のよしおが感染して、じわじわとゾンビ化して終わるというフィニッシュを想定していました。本人でさえゾンビ化していることを気づかないで終わるという悲しいラストは詩的です。例えば、よしおが疲れを感じなくなって人間の汗の匂いを敏感にかぎ分けることができる、といったシーンで終わる予定でした。「あれ、夜になっても眠くならないし、遠くに人間の匂いがするから行ってみよう。ウジュルウジュル...」というシーンが考えられます。とまあ普通の場合ならそれで良いのですが2020コロナ禍ですから希望のあるラストに急遽変更しました。ここで終わらせるとしても希望の持てるような、何か楽しいことが起きるような、プッと吹き出すような、ドキッ女だらけの水泳大会のような、エレクトリカルパレードのような、インディジョーンズのような、そんなラストにしたいと思うようになっていました。
さてスーツの暗黒皮面についてですが、本編では長文独白で少し触れた程度です。この方向性は話が続いた場合によしおが他人をわざと感染させてゾンビ皮を頂くかどうか悩むというエピソードに使う予定でした。しかしもうすぐエンディングなのですから使い場所が無くなってきました。スーツの暗黒皮面ネタは面白いので別の作品で使おうかとも思いました。しかしゾンビスーツ作品でないとなかなか使いどころが見つからないのです。異世界転生作品じゃないのですから、そうそうゾンビスーツ物を書くこともないだろうと今回強引にねじ込みました。スーツの暗黒皮面は今回書いたとしても別作品で暗黒皮面を書いてはならないという法もありません。「このまえスーツの暗黒皮面ネタは見たぞ、パクリだ。」と指摘されても同じ作者が再び暗黒皮面を持ち出したのですから問題ないのです。「またかよ。」という批判は考えられますが・・・。とにかくリーダーのフェアネスに触れたよしおが心の中の暗黒面と戦った痕跡と考えて頂けると幸いです。
今話のラストシーンですが、モヒカン皮を触って確めています。モヒカンリーダーに勝利した主人公でしたがリュックをゾンビに背負わせて大群を引き連れて隣の市街地に入りました。決闘の勝利に酔いしれるかと思いきやハーメルンのダークなラストを思い出して憂鬱な気分になってしまっています。「このまま暗い洞窟の中に入ってしまうのかな。」という不安感です。「このまま暗い洞窟の中に入ってしまうのかな。」という不安感です。「このまま暗い洞窟の中に入ってしまうのかな。」という不安感です。「このまま暗い洞窟の中に入ってしまうのかな。」という不安感です。「このまま暗い洞窟の中に入ってしまうのかな。」という不安感です。そこでリーダーから切り取った短冊状の皮を触って決闘したことを確認しています。ちょっと何言ってるか分からないのですが気分的には正確にトレースしたつもりです。
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