第14話 モヒカン
今回はモヒカンとのファーストバトルですが読み返してみると少し分かりにくいと思いました。作者が分からないのですから読者はもっと分からないと思われます。なにぶん、主人公は急に襲われたわけですから文章のパニック状態はご勘弁いただきたいのです。まず分かりやすい所から解説するとモヒカンはヤリを使うことにしました。これまで出てきた人物はあの車に乗った家族ですが、その父親はアーチェリーの弓を持っていました。父親が趣味でアーチェリーをやっていたことを想像させますが詳細は不明です。スポーツ用品店にはアーチェリーの弓も置いてあるようですが、父親がそれをいつ入手したかは不明なのです。趣味で普段から扱っていない限り、弓を武器としては使わないと考えられます。ゾンビパニック時には練習の必要な弓は普通の人にとって役に立たないのではと思いました。そこでモヒカンのメイン武器はヤリにしたわけです。そういえば他にも二階にいた中学生が尖った棒を持っていました。モヒカンのヤリはこの発展形と読むこともできます。
警察署や銃砲店に置いてある銃は武器になるかも検討していました。暴発のおそれのある銃は扱いが難しく練習が必要かと思われます。特にゾンビの頭に弾を当てるのは高難度です。もちろん人間に対しては威嚇の意味で使えば相当な効果があります。しかし放っていてもゾンビに襲われる世界で人間を銃で脅す価値があるかは微妙だと思いました。さらに銃は残弾数が少なく発砲音でゾンビに囲まれれば終わりです。日本では銃よりもヤリのような打撃と突きに特化した武器が扱いやすいと思いました。ところで武器をヤリに決める前にサスマタのような抑え込むものも思いつきました。しかしサスマタで抑え込んでも結局は頭を突いたりしてとどめを刺すのでゾンビに対してはヤリを用意するのがリアルだと決定しました。
モヒカンは最初は車の中から主人公のゾンビスーツの頭を突いてきました。これはゾンビを倒す急所を狙った攻撃です。その直後にモヒカンは胸を突いてきました。ゾンビは心臓を突いても死なず無意味な攻撃です。主人公は身を沈ませて何とかその攻撃をかわします。ゾンビスーツの胸の内部には、よしおの頭があるのでダッキングでギリギリかわしたのです。モヒカンはゾンビスーツの胸を狙ってきたということは内部の頭を狙ったとも言えます。この段階でモヒカンは中に人がいるかもしれないと判断したわけです。非常に頭の鋭いモヒカンです。頭の鋭いモヒカンといってもヘアがツンツンとグリースで固めてあるわけではなく、瞬時にゾンビスーツの中身を見抜いたという洞察力が鋭いのです。まず頭を突いてゾンビへの攻撃をしてその後、胸を狙って中の人を殺しにきています。なぜこのモヒカンが瞬時にゾンビスーツを見抜いたかは考え抜きました。書いたあと、しまった、と思って理由をこじつけたのです。その解答がゾンビスーツを着る者はゾンビスーツを見抜くということです。俗にスリはスリを見抜くと言われています。満員電車の中でもスリ同士はお互いに雰囲気や物腰で分かるそうです。次回はゾンビカーの無力化についてです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます