第13話 トラック

今回はゾンビカー誕生の秘密にせまるわけですが、いままでの復習をするとこうなります。

ゾンビはゾンビを襲わない、つまり匂いで人間を判別して襲ってきている。

主人公のよしおはゾンビスーツで人間臭を隠すことに成功。

ただゾンビ皮を着るには嫌な焼きナッツ臭にも似たゾンビ臭に耐える必要がある。

さらにゾンビ皮を着てるという心理的ストレスにも耐える才能が必要になる。

それらを併せ持った特異な人物こそ、よしおであります。この鼻ガバガバの特異体質を持つ者はめったにおらず、簡単には遭遇できないのです。そのため、よしおが出合うのは普通の人間ということになります。


ではどんな人間が生き残っているのかが問題となります。まず食糧を探し出すことが可能な人間です。当然、建物に入ってゾンビと鉢合わせするリスクはあります。ゾンビスーツを着ているよしおなら平気ですが一般人ならガブリ、ウロウロです。そこで11名ほどの小集団を考えました。これなら数名ずつで行動してお互いに援護し合えるのです。メンバーAがドアを開けて中からゾンビが出てくればメンバーBがヤリで突くという感じです。


ただそれでもゾンビの集団に囲まれる可能性はあります。11名の集団だろうが100体のゾンビに囲まれれば終わりです。そんな時に役立つのがゾンビカーになります。ゾンビの皮を吊るした車両はゾンビに囲まれても攻撃されることがないのです。ゾンビ皮を着るのは無理でも皮を吊るした車両に乗ることは心理的ストレスが少ないと思われます。また、強烈な焼きナッツ臭ですが車両が移動していれば車内の空気が循環して常に新鮮な空気が入ってきます。そして大量の食糧を一気に運ぶことが可能なのがゾンビカーなのです。次回はよしおとモヒカンのファーストバトルです。


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