第9話 ゾンビの神様

「お前、人間なんじゃね?」

という雰囲気でゾンビ達が次々に寄ってくる。

超こわいですね。

この部分。

あらためて読み返すとホラーテイストがありますねえ。

ゾンビ作品!

ゾンビ作品だから!

ということでコメンタリー始めます。


ゾンビは何を基準に人間とゾンビを見分けているかは問題です。この作品や多くの作品では匂いをかぎ分けるという設定です。つまり人間臭とゾンビ臭の違いからゾンビたちは同士討ち、共食いを防いでいることになります。ゾンビだから勢いで仲間もガブリしちゃうんじゃないの?という疑問には明確に反論できるのです。ゾンビの大群という光景を目にしますがゾンビはゾンビ仲間を襲っていません。あれだけゾンビが大量にいれば仲間をガブガブする者もいていいはずですが絶対にそうしないのです。


匂いではなく見た目で人間を見分けているという説も考えられます。しかし見た目説も矛盾が生じてしまいます。ゾンビになりたての人間は見た目もさほど変化がないのです。ゾンビのベテランは腐敗して灰色の顔をしていますがゾンビのルーキーはさっき死んだばかりですので顔色が少し悪い程度です。つまり見た目でゾンビと人間を見分けるのはゾンビとしては困難だということです。もし見た目説なら人間はゾンビメイクをするだけで安全になります。ゾンビメイクを本物ゾンビだと勘違いしたゾンビ達はゾンビメイクマンを襲わなくなるのです。あるいは人間がフルフェイスのヘルメットをかぶってグローブでもすれば肌の露出は無くなります。そうなればゾンビ達は顔色でゾンビか人間かを判別できなくなります。つまりゾンビたちは見た目に騙されないように匂いをかいでいるのです。次回はゾンビスーツ耐久性について。

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