第7話 ホームセンター

ホームセンターはゾンビから身を守るシェルターになるかという問題があります。ホムセンには武器になる物やバリケードの材料などがそろっていてキャンプ用品も在庫があるのです。しかし食糧がほとんどないので運び込まなければならないはずです。まれに食品が大量にあるホムセンはありますが、有用な物資があればあるほど略奪されることは確実だと思います。私はホムセンはシェルターにならないと考えています。それは構造的にゾンビの侵入に弱いからです。


ひとたびゾンビの侵入をゆるせば広いフロアを持つホムセンやスーパーは隠れる場所がないのです。そうなれば二階に逃げるしかなくなります。だとすれば大きなマンションの方が上層階がたくさんありシェルターに適しています。もしマンションにゾンビが侵入しても上に逃げられます。そして各戸のドアが防壁になるのです。いくら完璧なバリケードを一階エントランスに施しても人間の出入りがある限り絶対はありません。食糧探索中に外で噛まれた住人がそれを隠してマンション内で発症するケースも容易に想像できました。ならば各戸に防壁のあるマンションは被害が抑えられると思うのです。防壁の少ないホムセンは最悪です。


私は以前、災害のあとに防災用品を買いにいったことがありました。その時に私はアウトドア用のロープを買いました。ロープは何かを梱包するのにも便利ですし洗濯物を干すときも使えます。また上層階から下へ降りるという緊急時にも縄ばしごとして使えます。登山でも難所を降りる時にロープで命綱を確保して万が一に備えるようです。そこで私はロープを持ってレジへ向かう途中にふと足が止まりました。これって・・人生フィニッシュする前に買いに来たと思われたりしないだろうか・・はわわ・・。レジの人が心配しやしないだろうか・・はわわ・・。このロープは最も安いタイプの物ですが高級品にすれば疑われないかしら・・いやいや、人生の最後ぐらい高級ロープでフィニッシュしたいのだろうと逆に思われやしないだろうか・・はわわ・・。とレジとの間を行ったり来たりしたことを覚えています。次回は病院について。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る