第4話 バックヤード

ゾンビパニックで食糧はどこに残されているのかを考えました。まずコンビニですが店内に陳列されているものがほとんどでバックヤードに保管されている食品は少ないと思われます。そしてパニック後にお客さんが殺到して日用品や食品を買い占めてしまうのです。ではスーパーマーケットなら大丈夫かというと微妙です。スーパーも買占めが起きますがバックヤードには食品が保管されています。陳列する時間も無く店内にゾンビが侵入すれば店員は逃げるのです。あるいはガブリされウロウロです。もちろん裏から食品を運び出そうとする店員もいるはずです。しかしすでに街はゾンビだらけで食品ダンボールを運ぶ余裕はないと考えました。


執筆中に主人公よしおが車や自転車に乗る設定も検討しました。車に乗れば移動が楽になりダンボールも運べます。しかし主人公には徒歩に限定して頑張ってもらいました。まず車は免許を持っていない設定にしました。もし主人公が運転できるのなら空き家からキーと車両を拝借すれば良いのです。さすれば大量の食品を積んでどこまでもいけます。ガソリンや車両も道中で調達すれば良いだけです。ゾンビスーツを着て運転すれば人間臭が漏れないのでエンジン音のみ気を付けるだけになります。しかしそれではイージーすぎて面白くないことが分かりました。さらに食糧を探すには車から降りて店内を丁寧に探索する必要があります。どのみち車から降りるのであれば徒歩で行ってもらおうと思いました。


自転車に乗るかは最後まで悩みました。自転車は手軽に入手できて合理的です。カゴに段ボールを積めば台車のように押して歩くだけでも労力の節約になります。ここまでくると自転車が優勢になってしまいました。自転車に乗らない設定はありえないのです。チャリを使わないのは不自然であるとさえ言えます。きっと読者に怒られてしまいます。謝りたくねえ。チャリを使わず歩いただけ。謝りたくねえ。歩いただけ。謝りたくねえ。しかしチャリの利点を無視していることは自分自身がよく分かっています。隠したとしてもコメンタリーなどを書けばすぐにバレてしまう。でも謝りたくねえ。ゾンビは怖くないが人間は怒るから怖い。


自転車乗らない問題ですが私はこう考えています。主人公は何度も自転車に乗ることを考えましたが、あえて使わないようにしています。それはコケた時に大変なことになるからです。ゾンビスーツを着て前が見にくい状態で自転車に乗ったり押したりは危険なのです。もしコケて手首を骨折したりすれば大変です。治療ができないので絶対に骨折したりできないのがゾンビ世界です。もしスネをペダルでガンと強打して出血すればそこからゾンビ汁が入り込み感染します。傷の深さにもよりますがチャリのペダルガンでゾンビ化するのは嫌なのです。あるいはチャリでコケてゾンビスーツが破けただけでもゾンビが寄ってきてしまいます。モテモテでガブリです。次回は子供ゾンビについて。


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