派手な女の子

「あれだけ目立たないようにって注意したのに、やっぱりナオミちゃんは、いつでも派手にやっちゃうのね」青いショートヘアのサツキが飽きれた口調で呟いた。


 他のバーニ達は、ナオミの首元に巻いてあるチークに付けられたカメラで様子を窺っている。

「イツミとシオリは、既に現場に向かっているようよ。ムツミ、フタバさん、私達も行くわよ!」

「そうやな!サツキちゃん!いっちょ、やりまっか!」ムツミは、ブンブンと腕を振り回した。


「なんだか俺も久しぶりにワクワクするぜ!」フタバと呼ばれた少女は乱暴な言葉を吐きながら、両掌を重ね合わせると関節ボキボキと鳴らした。


 三人は立ち上がると自分たちのバイクを目指して歩き始めた。

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