第6話 対狩人戦
俺は驚きのせいで一瞬素に戻ったが直ぐに顔を引き締め、構えなおした。
「お前、喋れたんだな」
「無論。 だが常人には喋りはせん。 貴様が強者だからである」
どうやら俺は狩人の中で強者と認識されてる様だ。
「そりゃ嬉しいけどよ、弓で俺をどうにか出来ると思うなよ?」
次の瞬間俺の横に何かが通り過ぎた。 俺は恐る恐る後ろを振り返るとそこには8本の矢が突き刺さっていた。 矢は一切ブレておらず、的があったら全て真ん中に命中してるであろう命中率だった。 俺は狩人の方を振り返ると狩人からはただならない殺気が溢れていた。
「あまり我の友の武器を侮辱するでないぞ? 人間!」
「上等じゃねぇか来やがれってんだ!」
俺がそう言うと狩人は弓を構え撃ってきた。 だが俺に矢は見えず俺の腹に突き刺さった。 だが致命傷にはならず、俺は近づくために走り続けた。
俺は途中で頭に刺さり一度死んだが、直ぐに生き返りまた走り出した。
「貴様! いつになったら死ぬのだ!」
狩人は疲れてきたのかもしくは俺が死なない事に違和感を感じたのか俺にそんな問いだしをしてきた。
「さぁな! 俺も何回死ねばテメェを殺せるかな!」
俺はそう言うとラストスパートをかけ、後数メートルの時点に至った。 すると狩人は弓を撃つのをやめ出した。
「どうした! 戦意喪失か?!」
「良いだろう。 貴様がこの我をそこまで殺したいなら我も少し力を使おう」
狩人はまた手をバチバチ光らせそこから槍が出てきた。 槍は黒く禍々しく光っていた。 俺は自分の身の危険を感知した。 あの槍はダメだ。 絶対に避けないとと体が言っていた。
「死ね。『死と血を司る聖槍ブラドロンゴミニアド』」
次の瞬間槍から真っ黒な光線が俺に向かって放たれた。 その光線は巨大で俺は丸ごと飲み込まれた。
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