第39話 フィリピン散策7
街を歩いていると,ペアルックのフィリピーナをよく目にします。一人はボーイッシュ(Tomboy,トンボイ)で,もう一人は普通の見かけのフィリピーナのレズビアンのカップルです。50代,40代,30代,20代と年齢層はさまざまです。
LGBTとは,Lesbian(レズビアン=女性同性愛者),Gay(ゲイ=男性同性愛者),Bisexual(バイセクシュアル=両性愛者),Transgender(トランスジェンダー=性別越境者)の頭文字をとった単語で,セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称の一つですが,フィリピンでは,何ら差別されることなく自由な生活を送っています。
しかし,原理的なカトッリックの世界では,本来,LGBTなど許されないはずです。避妊も中絶も離婚も許されない厳格なカトリック教国が,なぜLGBTには寛容なのでしょうか。私の答えは,フィリピンカトリックさえも,フィリピンスタイルに陥っているというものです。すなわち,LGBTであってもフィリピンカトリックの教えに従っている限りは敬虔なクリスチャンとして許すということです。そこには,原理的なカトリックの教義を放棄してでも現実を受け容れようとする寛容さというか,いい加減さがあり,「今がハッピーであればそれでよい。」というフィリピンスタイルに通じるものがあります。
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