第6話お祭り

午後6時俺は約束通り広場に来ていた。

しかしまだあいつは来ていない。いったい何をやっているんだか?


「おーい トムー」


おっ、ついに声が聞こえてきたな、しかしどこにもいないぞ? 


「ここだよートムー」


あ、いたいた。


「あっ、ついにきたかシシリー」


「きたよー、今から始まるお祭りのためにお昼ご飯抜いてきたんだから。」


いや、これは食べる気満々だぞ。どうする俺の金はもつのか?まぁいいだろうどうせ死んでしまう奴だしな。  


「よしじゃあ行くか」


そして俺らはお祭りをまわっていった。

串焼きやパンなどの屋台を回り合計10件の屋台を回った。

こいつマジで食うな。


「あーお腹いっぱい❣️ありがとねトム。」


「よかったな、その代わり俺の財布はすっからかんだけどな」


本当に財布何も入ってないんだよ(涙)


「えっうそ私そんなに食べた!」


「お前ほんとに覚えてないのか?そんなに食べたら太るの確定レベルで買ってたじゃねえか」 


「えっうそ最近痩せはじめてきたのに」


おいダイエットしてたのにそれ無駄になったんかい。


「あっトムメインイベントが始まるよ!!」


そうこの都市ではメインイベントとして精霊召喚が行われ気に入った人間のところに行きその人間に力を貸すというものである。

しかし気に入られる人間もかなり少なくこの都市では30年前に1人の人間が成功してから起きたことはない。まぁ俺は毎回この時間にはいなかったため初めてとなる。


「毎年すぐに帰っちゃうんだからトムは、初めてでしょ、今年こそは一緒に見ようね」


あっ司会が始まったぞ 


「皆さんお集まり頂きありがとうございます今回はどんな精霊が出るのでしょうか!では始めます」


精霊召喚は魔法士によって行われるが、魔法術式を書けばいいだけなのでちょと高いだけで意外と売っている。しかし聖教国には魔法士は少ないのであまり入ってこない。


「どんな精霊がでるんだろうね、トム!」


「そうだな下級精霊でもでるんじゃないか」


「もう!夢がないなー」 


そう、再生にもランクがあり、したから

下級精霊/上級精霊/大精霊/精霊王

となっている。上級精霊ですらでることが少なく、大精霊に気に入られた者は英雄になれるという。


「なんだこの強大な魔力は!」


司会がそう叫ぶ。ということはかなりの上級精霊なんだろう。召喚まであと10秒と言ったところか?あっ出てきたぞ。


「妾は精霊王全ての精霊をつかさ取るものなり」


なんだって、精霊王だと存在すら最近怪しまれているというのに 


「この中に我がきにいるような者は!あそこの女といるものよお主きにきった力を貸してやろうぞ。」


えっ俺のことか?まぁいいだろう。もっと世界が滅ぼしやすくなった。


「精霊王が人間を気にいるそんなことがあるのか!」


「トムすごいよすごい!精霊王に気にいられるなんて」


「えー今回はこれで終わります。僕はもう疲れました」


あっ終わった

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