(あ、この光景、いつか前に見たような気がする)そんな経験、皆さんありませんか?私はあります。学校で友達との何気ない会話の時に、ふと(あれ、この感じ、前にもあったような)再放送ではないTVを観ていて(あれ、これ前に見たような気がする)というデジャブに襲われたことが何回もあります。でもそれがいつだったのか、夢なのかどうかも定かではありません。ただ一説によると、それは並行世界、所謂パラレルワールドにいる自分が体験したことの記憶だと言われています。
そんな科学的根拠のない話は信じないという合理的思考の方もいるでしょう。しかし、そのような人こそ『写ってる』を読んでもらいたいです。そして、クールでリーダーシップのあるあなたに、この作品の結末を論理的に説明していただけないでしょうか。私は今恐怖で怯えています。『写ってる』の主人公のような事態に私も陥ったらどうしようかと。誰か私を科学的根拠の説明で救ってはくれませんか?
最後にこんなことを言うのもあれですが、実はこれデジャブに関係する物語ではありません。しかしこの作品を読破したあなたは、なぜ私がデジャブの話をしたか分かってくれますよね?そして画面の前にいる読者も、私と同じように恐怖でおののいているはずです。