性癖小説講評

作品名：異世界グルメハンターズ

作者名：あきかん

性癖：飯

　海竜は恐らく海老か蟹の事なんでしょう。その海竜を仕留めてからペスカトーレでおいしく頂くという作品。

　モンハンやってると結構食材としてモンスターを取ってきてくれという依頼があって、ああいうのを見る度に自分も（モンスター狩りてぇ…狩って食べてぇ……）と思っていたので、あきかんさんの性癖は大変よく分かります。狩って食べる。これ最強。

　短編ではありますが作品としても纏まっていて面白いです。しかし、性癖小説と思うと少しパンチが弱かった感じがします。

　狩った獲物で作る料理を想像しているシーンはありますが、ここでもっとバルトにモンスターを食べる事に執着させるとか、海竜を使ったからこそ特別なペスカトーレになる様な描写があると良かったなと思いました。割りと普通にペスカトーレ作っただけですもんね。

　性癖力はそこまで高くないですが、異世界グルメ小説としては良作です。

　久しぶりにペスカトーレが食べたくなりました。ワタリガニとムール貝で出汁を取り、そこに甘エビとウニのほのかな甘さと濃厚な風味を加え、それをトマトでｷﾞｭｯと締めてから白ワインと塩で簡単に味を付けるだけのシンプルなペスカトーレ。

　海と太陽の恵みって感じがしていいですよね。

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