第4話  引継ぎ

 警察の調べによると、遺体は死後3年以上経っているらしく、腐乱もせずになぜその場所にとどまっていたのか不明で、警察も首をかしげていると言う。


 と言うことは、二か月前に会った時のB子はすでにこの世の者では無かったと言うことだ!


 この事件の直後、私は恐怖におののいた。


「もしかすると、次は自分の番なのではないだろうか?」 と・・。


 だが私は何年たっても生きている。今でも元気に生きている。男だからなのか?


 はねたき橋で身を投げる者は女性がほとんどだと聞く。夜中になると女性や子供の霊があらわれると言われている。


 私は幼少期に、親類の老婆におかしな“まじない”をされたことがある。内容は全く覚えていないが、何やら呪文の様な言葉を唱えて、手の甲に指で何かを書かれた。

「これでもう安心だよ、ボクが健康で長生きするように”おまじない”をしてあげたからね」

老婆はそう言って私の頭をでた。

 この“まじない”が功を奏しているのかわからないが、今でも元気で生きている。


私のつたない文章を最後までお読みいただいてありがとうございました。


 折角せっかくですので、このバトンは私の代りに、お読みいただいたあなたに引き継ぎたいと思います。


                       お元気で!


                               完

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リレー 高草木 辰也(たかくさき たつや) @crinum

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