第3話  B子

 私はB子からこの話を聞いたのだが、夏の暑さ真っ盛りだった時でもあり、「丁度良い怪談だ、涼しくなっていいね!」などと冷やかした。


しかしB子は、

「でも、私はこの話怖いわよ、ただの怪談じゃないと思うわ。あの橋は昔から飛び降りで有名だし、新聞とかにも出てたしね~、怖い怖い!」


 そんな話をしてくれたB子は、それから二か月ほどってから「はねたきばし」から身を投げた。


 現在のはねたき橋は、自殺防止のフェンスが設置されているが、B子は夜中にそれをよじ登って無理矢理投身自殺を図ったらしい。突然の出来事だったと言う。


 自殺の原因が全く不明なので、呪いや祟りと言った話にますます拍車はくしゃがかかっているようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る