第2話 母の味(後編)


雅は黙々と料理の準備を進めている。

それではここで思い出のポトフのレシピを教えよう。

1、具材の下ごしらえをしていく。

玉ねぎはみじん切りに、人参とじゃがいもは普段皆さんのご家庭カレーを作る時のサイズに切り、キャベツはざく切りにしていく。

ウインナーは斜めに三等分にカットしてベーコンは短冊状に切っていく。

2、野菜をすべて洗い終わったら、鍋に1リットルお湯を沸かす。

お湯が沸いたら先ほどの具材とコンソメ(キューブの物を二つ)を入れる。次に玉ねぎとオリーブオイルをフライパンに入れ弱火で炒めていく。

3、玉ねぎに軽く色がついてきたら先ほどのコンソメスープを少量(お玉一杯分ほど)フライパンに回しいれる。水分が飛んで飴色になったらブラックペッパーで下味をつける。

4、人参とじゃがいもにつまようじを刺し違和感がなければ鍋の火を止め、塩コショウとお好みの量のブラックペッパーと先ほどの玉ねぎを入れる。

5、皿に盛り付けたら軽くオリーブオイルをかけ完成

完成したポトフを雅は沙雪のもとに運ぶ。

雅「こちらが当店のポトフになります。」

沙雪「おいしそう!いただきます!」

雅「ごゆっくりお召し上がりください。」

沙雪はスープを一口飲んでその場で固まった。

雅「どうかなされましたか?」

沙雪「母の味に似ていてすごくおいしいです」

沙雪はそういうと涙を流し始めた。

その顔には嬉しさと寂しさが見受けられた。

雅「喜んでいただけて何よりです。私の母が作っていた物を再現してみました。」

沙雪「そうなんですか...。雅さんのお母様は料理がお上手なんですね。」

雅「母も料理人をやっていたものですから。」

沙雪「お母様も喜んでらっしゃると思います。息子さんが人を幸せにできる料理を作れるようになったことを。」

雅「そうだといいですね...。他にも何かお召し上がりになられますか?」

沙雪「是非!おすすめの料理が食べたいです!」

雅「かしこまりました。」

沙雪「雅さん。またこのお店にきてもいいですか...?」

雅「もちろんでございます。いつでもお待ちしております。」

そういうと雅は厨房に戻っていった。




後書き

今回はポトフと言うイタリアの家庭料理を題材に作ってみました!

私自身ポトフを家族によくふるまっていまして、友人や会社の人間からもおいしいから作ってほしいと頼まれるぐらい自慢できる一品になっております。

是非この機会に一度皆さんもポトフと言う料理を食べてみてほしいです。

ではまた次のお話でまたお会いしましょう!

それでは!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

料理の素晴らしさ。 mckee @Mckee34

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ