料理の素晴らしさ。

mckee

第1話 母の味(前編)

ここは都内の外れにあるレストラン。

ここは悩みを持っている人たちが募る場所。

この物語はここに来る人達の悩みを少しでも癒そうと、頑張るシェフ「雅」の話。

「今日はどんなお客さんが来るのかな」そう呟くと彼は開店準備を進めた。

18時 開店時間

開店してすぐに一人目のお客さんが店に入る。

雅「いらっしゃいませ。本日は当店に御来店いただき誠のありがとうございます。」

客「ここのお店は悩みを聞いてくれるお店と聞いたもので....。」

雅「左様で御座います。当店はお客様のお悩みをお聞きしてそのお悩みに合わせた御料理をお出しさせていただいております。」

客「ならさっそく...。」

そう言うと客は悩みを話し始めた。

彼女の名前は沙雪。悩みというのはついこの前母親が亡くなり、母の思い出の味が恋しくて人生に前向きになれないというものだ。

雅「お母様の思い出の味というのはどのような料理なのでしょうか?」

沙雪「母はスープが好きでによくポトフを作ってました。その味がどうしても忘れられず、今ではいろいろなお店のポトフを飲んで回ってます。」

雅「ポトフですか...。」

そう雅はつぶやくと少しうつむいた。

沙雪「どうされましたか?」

雅「私の母もよくポトフを作っていたものですから...。」

沙雪「お母様はご健在なんですか?」

雅「母は私が五歳の時に交通事故で亡くなっておりまして、事故の前の日に作ってくれた料理がポトフでした。」

沙雪「そうだったんですね...。すいません。何も知らずに聞いてしまって...。」

雅「いえ、初対面なので仕方がありませんよ。」

雅の母は五歳の時に夕食の買い物に出たときに運転を誤ってしまったトラックに追突されこの世を去っている。

雅「お母様のポトフに入っていた材料はお分かりになられますか?」

沙雪「ウインナーとベーコン、それから玉ねぎに人参にじゃがいも、あとキャベツも入ってました。」

雅「ではそちらの材料で作らせていただきますね。」

沙雪「はい。お願いします。」

雅は料理の準備を始めた。




次の話の初めのほうで作りかたの説明が入ります。

ここの料理のレシピは自分の家で作っているもののレシピです。

是非皆さんも次の話で出てくる料理を作ってみてください。

それでは!




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