夢の中で僕らは...

金子ライト

第1話 3月15日

 自作の曲を提供又は投稿する日々の中で、この日も曲を作っていた威座奈いざな 蒼樹そうきは、手を止めスマホを取り出した。

 はぁ〜駄作だなぁ〜、また一から作るとなるとちょっと辛いなぁ〜、今日はこの辺で終わるか。今日はここで一旦閉じるか...。

 蒼樹は一旦パソコンを閉じ、ベッドで横になりスマホゲームを初めた。いつの間にか寝ていて、起きたら夜の九時半頃でした。

 夜の七時に友達と会う約束をしていた蒼樹は慌ててスマホのメールを確認した。蒼樹は会えなかった理由をメールで謝り、友達からの返事を待っていた。中々返事が来ないため蒼樹は別の友達の家に遊びに行き、二人で魔物を倒す決意をして、殺された友の仇である魔物の目の前で夢が覚めた。

 蒼樹は慌ててスマホで時間を確認すると時間は六時前だった。

 夢か、最近急なファンタジー系の夢が多いなぁ、まぁとりあえず準備するか。

 蒼樹は家を出て友達の家に行きその日は泊まる事にした。夜遅くまで家の中で遊び、気がつくと二人とも寝ていた。

 目が覚めると朝の七時だった。友達はまだ寝ており、蒼樹だけが起きた。ふと右手に違和感を感じ、右手を見てみると謎のネックレスを握っていた。

 そのネックレスは夢の中で手に入れた物と同じ物だった。蒼樹は不思議に思い何故持っているのかを考えた。だが思い当たる節はなく、奇妙に思い始めた蒼樹は友達を起こしてその事を話した。

 友達の所有物でもなく自分の所有物でもない。そんな中ひとつ思い当たるのは「夢」だけだった。

 友達には夢の内容は言わず、そのまま解散し自宅に帰った蒼樹は、一度そのネックレスを首にかけてみる事にした。すると突然めまいに襲われ、蒼樹横に倒れてしまう。

 気がつくと蒼樹は謎の場所に立っていた。その場所は暗闇に覆われており、目の前に一つのスポットライトがある。おそらくこれは夢の中だと解釈した蒼樹は、そのスポットライトに近づく。そこに現れたのは黒い制服姿の中年男性だった。その男は横に振り向き、向いた先には友達が拘束されていた。謎の中年男性はその友達に拳銃を向けて、その友達を射殺した。

 気がつくと蒼樹は起きていた。蒼樹は不安になり、友達の家に急いで向かった。

 な、な、なんで安川やすかわの家が、ないんだ...

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