42話
「じゃ、説明するね」
『うむ』
「まず、ラセイに言った神に愛されてるっていうのは本当のこと。僕は、この惑星ほしの人間じゃないんだ。元の世界でいろいろあって疲れ果てて自殺死を選び眠るように人生を終えたはずだったの」
『死を選ぶなど愚かな行為をしたというのか? 』
「うん。こっちではある目的の為に旅をしてるの。何の力も持っていない人間は身を護る術もないから、第三者の助けを必要としてて その中で生きていくんだけど・・・。それすらも得られなかった人は、無力感の中諦めて生きるか死んで強制的に終わらせるかの二択しか考えられなくなってく」
『アオイの生きていた人生とやらは楽しくはなかったのか? 』
「僕の人生は地獄で生きてることすら疑問に思ったくらい。だから、死後 神だと名乗る存在ひとに第二の人生として幸せに過ごしてほしいって この体と声、この世界で役立ちそうなスキルを貰ったんだ。でも、僕の目的に合わないスキルばかり増えるし 初対面の男に追い掛け回されるし、毒々しい森を抜けないといけなくなるし、ガッチガチのTHE・漢って感じのオネエに追い駆けられるしで災難続きだったんだから」
『ふぅむ。最後の方は愚痴のような気がするが、我と出逢うまで大変だったのだな』
「とにかく、そのステータスで6龍神に愛されし者・神々に愛されし者(クレアツィオーネの加護)って表記されてるの。そして、スキルに水操作と七変化を融合してみたら さっきの姿と魔法? 魔術かな? が出来たんだよね。でも、僕 一度も水魔法とか使ったことないから『何で?』って今も思ってる」
それを聞いたヴァルは、少し考え事をするかのように目を瞑った。
真面目な話をしている最中でも僕の手は自然とヴァルを撫でている。
ずっと、ず~~~っと、我慢してきたんだから ここでは少し甘えてもいいよね・・・?
ダメって言われても聞けない相談です!
毛艶が良くてサラサラ、その上滑らかな肌触りの体毛にダイビングしたいのを我慢してるんだから これくらいは許してもら・・・じゃなくて、戦闘を収拾したご褒美としてもらってもいいよね♪
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