26話
この森に似つかわしい花だけど、どうしてこんなにも季節感がバラバラなのだろう。
個々の花や草木が一箇所で季節感溢れると楽しいって気持ちもでてくるけど、さすがにこんなにバラバラだと逆に疑問しか浮かばない。
――――『何故?』『どうして?』と――――
一人で新しい花を見つけてはしゃがんで愛でては微笑んでいた。
ただ、自分で微笑んでいることに気づいてない。
「あ~、スケッチしたいなぁ」
ホントに何となくで呟いた僕の脳裏で『スキル獲得したよ~。確認しといてね~』と流れるコレは・・・
久しぶりに聞いた、あの気の抜けるアナウンス。
そして、軽く殺意芽生える僕にとっての嫌な流れ・・・まぁ、見てみるけどね。
『卯月碧䒾(転生者・死に場所を探し求める者)
男(※双成)
6龍神に愛されし者・神々に愛されし者(クレアツィオーネの加護)
スキル:同化Lv4・隠密Lv4・隠蔽Lv7・気配察知Lv5・想口紡変換Lv6・胃腸強化・俊足Lv7.8
脱兎Lv10.5・痛覚無効・毒無効・麻痺無効・言語・異世界知識・薬草採集・毒草採集・浄化Lv4
回復Lv3.6・装飾Lv1・(New)転写Lv8・沙芽Lv10・解呪(解除)Lv3(30/100)・即死魔法(自分には使えない)Lv20』
「・・・・・・なにこれ・・・・・・」
もう呟かなくても念じなくてもステータス表示されるようになったことも驚きだけど、僕のスキル想口紡変換は想ったことを言葉で紡いだことで発揮されるはずなのに、何故思っただけのことがスキル習得に繋がってるのかな??
しかも最初からレベルが高い。
確かに絵を描くのは好きだけど、自慢できるほど上手くはないはずなのに何故に?どうして?
―――本当に僕のスキルって変。。。―――
「もう自分のステータスでツッコミはしない。疲れるだけだもん・・・」
『人の子よ、此処で何をしている』
「・・・・・・。聞こえない、聞こえな~い。空耳なんて久しぶりだなぁ」
『空耳ではない。此処で何をしているのだ?それに我の声も聞こえるのか?』
「(気分転換で散策してたのに、何で次から次へと僕に声を掛けてくるのかな・・・)」
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