21話
おばあちゃんと僕の話が脱線しまくってたからか、妖精達の顔色は青白から紫がかった消滅一歩手前まできていた。
というか、おばあちゃん意外とドSなのかな?
密かに怒ってたりする・・・?
「ねぇ、そろそろ僕のスキルの話進めてもいいかな?このままじゃ、僕の周辺が大量の虫の屍骸で埋め尽くされちゃうんだけど・・・」
『じゃから・・・!もうよいわ・・・』
あ、諦めてくれた。やったね!
『おぬしのスキルとやらでは、どのくらいの数助けられるのじゃ?』
「100を上限として30人しか助けられない」
『おぬしのスキルの説明をそのまま言ってみよ』
「えっとね・・・。解呪(解除)Lv3(30/100)って表示されてるの」
『おぬし、それは100人中30人ではないぞぃ』
「え?違うの!?」
『レベルがあるということは、100%中30%という確率じゃよ』
「え!うそ!?」
『このレベルからしてLv10で100%ということじゃろうな』
「おばあちゃん・・・そんな普通のレベルアップじゃないと思うよ。僕のスキル・・・」
『どうしたのじゃ?』
おばあちゃんは知らないから普通に考えてのレベルアップの話をしてるんだろうけど、僕のスキルの上がり方・・・絶対!変だから!!
123で上がるなら分かるよ?でも・・・
1(.)5←とか数字の間におかしな記号入ってるんだよ!
絶対おかしいから!変だから!!神様絶対暇で遊んでるんだ!!
「あのね、おばあちゃん。僕のスキルのレベルは普通のとは違うの」
『どう違うのじゃ?』
「ん~。神様がいると仮定して、暇な時間を潰す為だけにネタをぶっ込んだようなレベルの上がり方なんだよね」
『例えば、どんな感じのがあるんじゃ?』
「えっとね~、一番最初に確認したスキルで『脱兎』ていうのがあるんだけど・・・」
『脱兎とな?』
「うん。一目散に逃げるって意味があるんだけど、そのレベルが1.5だったの・・・」
『また中途半端なレベルじゃな』
「僕も当時同じこと口走ったよ。ありえないって叫んじゃったよ・・・」
『何にしてもおぬしのような変わった上がり方を遣わした守護神様に感謝をせねばなるまいのぉ』
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