第5話 私は……。

 あの郵便強盗騒ぎから三日が過ぎた。


 今日は学校が休みで週末の二連休である。今週は長い一週間だった。あの事件もあったがこんな様々な事が起きて、密な日々は生まれてから中々無かった。

 週末の休み位は一日中寝ているのもいいかと思ったが、久しぶりに「大久保美穂」の体で休日を満喫したいと思った。

 一週間ほど空けた部屋の掃除をしてから家を出た。

 時間は違うが、いつもの普通電車に乗り繁華街に繰り出す。朝の電車と違い乗客の数が少ない。

 ゆったりと席に座ることが出来る。電車の中は子連れの親子と、買い物袋を膝において眠る主婦だけだった。


 なんとなく、電車の中に狩屋さんがいないか探してしまう。

(いるわけないか・・・・・・)自分の足元に目を落とす。靴の先が少し磨り減っている。帰ったら捨てようかなと考えた。 

 いつものブーツは、暴れても傷一つ付かない。

 ここ最近は、『ナオミ』の体で過ごす時間が多く、逆にこの体に違和感を覚えてしまう時がある。

(どちらが本当か、いい加減麻痺してしまうわ)

 電車を降りてホームを歩いた。定期券を改札機にかざして駅の改札をくぐる。

 駅を出ると買い物を楽しむ人、待ち合わせをする人で溢れかえっている。


 お決まりのように、黒服・金髪の男達が、若い女の子達に声をかけナンパに興じている。

『ナオミ』の姿でこの場所に降りたら間違いなく黒服達に囲まれ身動きが取れなくなるだろう。

 今日は、逆比例するかのように、全く声をかけられることは無い。

(ハァー・・・・・・)溜息しか出ない・・・・・・。まあ、ナンパをされたい訳ではないのだけれど。

 待ち合わせの定番、駅の構内にあるビックビジョンの前に立ち流れている番組をぼんやりと見つめる。彼女・彼氏を待つ男女でごった返している。

 ビッグビジョンには、日曜日定番のお昼のトークショーが放送されていた。


「自称、超能力者の高中日照さんが急に超能力が使えなくなって、引退するそうですよ」女性キャスターが訳の分からない話題をしている。

「使えなくなったんじゃなくて、初めからそんなもの無かったんじゃないの?物を宙に浮かしたり本当に出来るわけないじゃん!」お笑いコンビの片割れで、ピンでも売れている芸人がこの番組の顔になっている。

「いやいや、世の中には本物もおんねんって。俺の子供の頃、お経を読んだら宙に浮く坊さんがおってな、びっくりしたんや!」関西芸人の重鎮が子供の頃の体験を語っていた。


「はぁ~・・・・・・」こんな所まで来てテレビを見ている場合では無い。やっぱり帰ってゴロゴロしようかなと考えた、丁度、その時・・・・・・。

「お嬢さん、お一人ですか?」突然、男の人に声をかけられる。とうとう私もナンパデビュー!と一瞬考えたが、どうせ、英会話の勧誘とか、着物の押し売りと思いぶっきらぼうに返事を返す。


「結構です!あれっ?」見慣れた顔が目の前にある。

「狩屋さん、・・・・・・どうして・・・・・・?」狩屋さんは、頭を掻きながら微笑んでいる。

「声をかけないほうが良かったかな?」狩屋さんの爽やかな微笑みに私の胸は少しキュンとする。

「いえ!・・・・・・すいません!」大きく頭を下げて陳謝する。

「いやいや、大久保さん、今日は誰かと待ち合わせしているの?」狩屋さんは、頭を掻いていた手を下ろした。

「いえ、特に・・・・・・一人ですけれど」質問の本意が理解出来ないでいた。

「そうなんだ。実は俺も今日は仕事が非番なんだ。普段は、家でゴロゴロしてるんだけど、天気もいいし、たまには映画でも見ようかなって思って・・・・・・」そういえば今日の狩屋さんは、普段の服装とは違いカジュアルな感じだが素敵な普段着だ。


「私もそうです・・・・・・あっ!ゴロゴロはしていませんよ!」顔が赤くなるのが自分でも分かる。

「あははは!やっぱり大久保さん面白いね!有紀の言うとおりだ」さわやかに微笑んだ。

「えっ!有紀が私の事を・・・・・・悪口ですか!」有紀のヤツ、狩屋さんに何を言ったのかが気になる。

「いやいや!もう、恋人かってくらい大久保さんの話をするよ。本当に二人は仲が良いんだって感心するくらいにね」なんだか軽く握った手を口に当てて笑いを堪えているように見える。絶対なにか変な話をされている思い焦った。

「そんな、恋人だなんて・・・・・・私、そっちの気はありませんから!」恥ずかしくて顔を伏せた。

「あははっ!ごめんね。ところで、大久保さん、今日は何か決まった予定とかあるの?」話題を変えるように彼は切りだした。

「いいえ、なんとなく一人でブラブラしちゃおかなーって・・・・・・」本当に特に目的は無かった。

「そう、もし、よかったら一緒に映画見ない? 久しぶりに見たいのだけど、何を見たらいいのか分からなくてさ」近くにはシネコンが複数あり上映している作品はたいてい見る事ができる。

「えっ! 私と、狩屋さん二人で映画ですか?」驚きのあまり大きな声を上げてしまう。

「あっ、迷惑だったらいいよ」狩屋さんは慌てたように、掌を前にかざして軽く振った。

「そんな、迷惑だなんて!ぜひ、お願いします!」私の顔は真っ赤に染まっているだろう。

「ありがとう。じゃあ何を見ようか?」狩屋さんはさわやかに微笑んだ。

 何の映画を見るか相談を重ねたうえ、無難に話題になっている映画を見ようということになった。

 アメコミヒーローが集合し、宇宙からの侵略者と戦うというヒーロー映画であった。

 私的には、ロマンス・恋愛物を見たい気持ちもあったのだが、狩屋さんの好みに従うことにした。

 最初は、映画のストーリーについていけず戸惑ったが、終盤は手に汗を握るほど興奮した。

 後日、改めて派生作品のDVDをレンタルビデオで借りて見てみたいと思った。

「面白かったですね!」私は興奮気味に狩屋さんに話かけた。

「そうだね、久しぶりに映画館で映画を見て興奮したよ!やっぱり大画面は違うよね!!」映画館を出て、近くのファーストフード店でコーラとハンバーグを食べながら会話を楽しんだ。

「私、ヒーロー物ってあまり見たこと無かったんですけど、凄く楽しかったです!」初めて見たアメリカンヒーロー物は狩屋さんと見たことによって数倍楽しかった。

「はははっ!それはよかったね。大久保さんが、面白くなかったら申し訳ないなって思ってたんだけど!」狩屋さんは安堵したような表情を見せた。やはり爽やかな笑顔だ。

「いいえ、そんな事、ヒーローって凄いですよね!空飛んだり、ミサイル出したり!無敵ですね!」冷めやらない興奮の中、会話を進める。

「ヒーローか・・・・・・ヒーローっていえば、この間の郵便局強盗の事件知っている?」ハンバーガーを頬張りながら狩屋さんが呟く。

「えっ・・・・・・郵便局って・・・・・・、あの拳銃を持った強盗が人質を盾に立てこもった事件ですか? 」知っているもなにもその場にいました。

「そう、あの事件現場で、さっきのヒーローみたいな女の子を見たんだ」少しだけ真剣な顔になった。

「えっ!・・・・・・女の子ですか・・・・・・」その話題で私は少しだけ体が硬直する。

「そう、人質が開放されてから、店内に飛び込んだんだけど・・・・・・。店内に入ると犯人は全員気絶していたんだ。だけど、屋上に人の気配がしたから巡査をつれて見に行くと・・・・・・」怪談話かと思うような雰囲気であった。

 狩屋さんは、コーラのストローを口に咥えて一口含んだ。その後、体を前のめりにしてから話を続けた。

「そこにいたんだよ」なんだか怪談話のような語り口調のような気がした。

「そこにいたって・・・・・・!」私は、唾をゴクリと飲んだ。

「十七・十八歳位の女の子が、犯人の一人を蹴るのが見えたんだよ。……それで慌てて駆け寄ったら・・・」

「駆け寄ったら?」もう一度、唾を飲み込んだ。

「ニコって笑ってから空飛んで逃げていった!」言うと同時に背もたれに体をもたれた。

「空を飛んで逃げたって・・・・・・本当ですか・・・・・・」さすがに私は、空は飛んではいませんけど・・・・・・。

「ああ、確かに見たんだけど、僕以外の巡査達は見てないって言うし、人質の人達は全員覚えてないって言うし、訳わかんなくってさ。おまけに防犯カメラも故障していたみたいで静止画しか写ってなかったんだ」申し訳ございません。私がやりました。

 でも、人質の人達も覚えていないなんて・・・・・・結構、派手にやってしまったと思ったのだけど・・・・・・。


 狩屋さんは、店の窓から外を見る。

 窓の下に人だかりが見える。白い服を着た女性を中心にして、何か話し合いをしているようだ。少し揉めているようにも見える。狩屋さんはその光景を指差して言った。

「そうそう、ちょうどあんな感じの・・・・・・、えっ!」狩屋さんは急に立ち上がり、もう一度、窓の外を確認した後、唐突に店を飛び出した。

 私は何が起こったのか理解出来ずに呆然としている。

「えっ!ちょっと・・・・・・!」慌てて立ち上がり狩屋さんを追いかける。

「あっ! しまった!」もう一度席に戻って、トレイの上にゴミを集めてゴミ箱に捨てた。


「ねえ、君綺麗だね~! 一緒に遊ぼうよ!」黒服を着たホスト風の男が数人、執拗に声をかける。

「・・・・・・」少女は無視したまま、人混みの中を歩いていく。

「ちょっと、シカトは無しだよ~!」黒服男が少女の肩を掴んだ。

「カラオケだけでいいからさ!」

「・・・・・・もぉ~、うるさいな!ウチに構わんといて・・・・・・」肩に乗った黒服男の手を払いのけた。

「あっ、関西出身なの?漫才とか好き?」

「あんたら、これあげるからどっか行って!」ポケットの中から飴玉を数個握って出し男に渡す。

「子供じゃないんだから、飴はいらないよ、大人の遊びをしようよ! ディープな遊びでも構わへんよ!」黒服男が唇を尖らせてキスを求めるような仕草をする。語尾に関西弁を無理やり付けてきた。関西人は関西弁を馬鹿にされると切れるらしい。

「ええ加減にせんと、痛い目見るで!」キッとした目で睨みつけて、近づいてきた男の黒服男の顔面を手で押しのけた。

「怒った顔もかわいいー!」黒服男に引く気配は無い。

「ねー、おいでよ!優しく誘っているうちにさ!」黒服男は少女の腕を掴み引っ張っていこうとする。

 その先には、いかにも黒塗りで車高を下げた車が後部ドアを開けて待ち構えている。

「いいこと、してあげるから・・・・・さぁ!」もう一人も少女の腕を掴んだ。

「このっ・・・・・・!」少女が歯を食いしばり、怒った表情を見せた。同時に瞳が緑色に染まり、体から緑色のオーラのような光がかすかに発生する。


「お前達、いい加減にしておけ!」店から駆けつけてきた狩屋が黒服男の肩を掴み静止する。

「なんだ、お前は!引っ込んでいろ!」肩の手を払い退けてから、黒服男は狩屋の顔面めがけて拳を振り投げてくる。

 狩屋は利き手で受けると相手の軸足を払いのけたかと思うと、合気道の技のように男を投げた。

「ぐっ・・・・・・いてててて!」狩屋は倒れた黒服男の手首を捻り動けないように関節を極めている。

「なにしやがる!」もう一人の黒服男が上段蹴りを放ってきた。空手か何かの心得がある様子だ。

 眼前に近づいてきた蹴りを頭を軽く傾けてかわし空いている手で流す。蹴った黒服男は半回転をして狩屋に背を向けた。

 上着の襟を掴んで引き倒し、倒れている男の上に重ねた。下敷きになった黒服男が「ギャフン!」と犬のような声を上げた。上に重なった男の鳩尾に軽く突きを入れた。

「うげっ!」悲鳴をあげて上に乗っていた黒服の男は悶絶した。

 少女は一瞬の出来事に唖然とした様子だった。

「おっ、覚えていろよ!」黒服男たちがお決まりの捨て台詞を残して逃げていった。

「大丈夫ですか?」狩屋は少女のそばにより声をかけた。

「兄ちゃんすごいな! カッコ良かったわ!」狩屋の肩に手をやる。

「ありがとう! 助かったわ」少女はニッと屈託のない笑顔を見せた。

「いいえ、やっぱり、違うか・・・・・・」狩屋は少女の顔を確認し、先日の郵便局事件のヒーローではないことを認識した。

「ハァハァハア・・・・・・!狩屋さん!どうしたんですか、急に?」美穂が遅れて息を切らせながら駆け寄ってきた。

「あっ御免!この子が、チンピラに絡まれてから・・・・・・」狩屋は少女の方を振り返った。つられて美穂も少女に目をやった。

(えっ、ナオミ・・・・・・!)美穂は出そうになった声を喉元で堪えた。

 目の前の少女を凝視した。緑のポニーテール、大きな胸と縊れた腰、程よいお尻。ミニスカートから覗くカモシカのように美しい二本の足。白と緑を基調とした服を纏った少女が立っている。その雰囲気、服装は色彩こそ異なるが『ナオミ』とよく似た感じだった。

 両手を上着のポケットに差込、口の中で飴玉を転がしている。

「なんや、彼女おるんや・・・・・残念やわぁ!」少女は軽く頭をうな垂れる仕草をした。

「いえ!彼女だなんて!・・・・・狩屋さんは、友達のお兄さんです!」顔を真っ赤にして美穂は否定した。

「ほんまに~ ?まんざらでもなさそうやけど~!」初めて会ったばかりとは思えないほど気さくに話しかけてくる。関西人の気質なのだろう。

 美穂は更に顔を赤らめて小さくなっていた。

「この辺は、ああいう連中が多いですから、ご旅行でしたら気をつけてください」狩屋は警察官らしい口調で注意を促した。

「いや~、別に旅行って訳ではないねんけど・・・・・・」頭を掻きながら少女はバツの悪そうな顔をした。

「あっ、ウチの名前、『ムツミ』っていうねん、ヨロシクな!」ムツミと名乗る少女は首を可愛く傾げて、優しい笑顔を見せた。

「僕は、狩屋です、あっこちらが・・・・・・」

「美穂・・・・・・大久保美穂です」美穂は軽くお辞儀をする。

「美穂ちゃんか、ナオミちゃんじゃないねんな・・・・・・」聞こえるか聞こえない位の小さな声だった。

「えっ・・・・・!」美穂は驚きナオミを凝視した。

「あっごめん、気にせんといて!お礼にこれあげるから・・・・・」ムツミがポケットから握りこぶしを差し出し、美穂の手の平に飴玉を5~6個乗せた。

「ほんま、おおきに! 縁があったら、また会おうな!バイバイ!」

ムツミは軽く手を振ると背を向けてその場を去っていった。

(あの人は、一体?)美穂はムツミの姿にナオミを重ね合わせた。


「大久保さん、どうしたの?」気の抜けた表情をする美穂に狩屋は声をかけた。

「いいえ、ボーとしちゃってすいません・・・・・・」狩屋の声で我に返った。

「いや、変わった子だったね。ムツミさん・・・・・・だったね。見た目と、中身がミスマッチで面白い。よくテレビで見る、大阪のおばちゃんって感じかな。さすがにトラ柄の服じゃなかったけれど!」狩屋は笑っていた。

「そうですね・・・・・・」美穂は愛想笑いを狩屋に返した。


「あっ、しもたわ!服装変えるのをコロッと忘れとった。まぁ・・・・・ええか!」ムツミは人混みの中から路地に入り右腕を強く握った。

 ムツミの体は緑の光に包まれたあと、Tシャツにジーンズ、スニーカーとラフな服装になり、もう一度、路地から人混みの中に戻った。


「雨のみどう~す~じ~♪」唐突に歌が鳴り響く。

 ムツミはポケットから、トラ柄のカバーを付けた携帯端末を出した。設定された着信音楽であった。

「あっ、ミコト、御免!ウチ、見つかってもうたわ!にゃははは!地味に見張ってたんやけどなぁ・・・・・・」ムツミは軽く頭を掻きむしった。

 ムツミが歩く姿を、すれ違う男たちはもれなく目で追っている。

 見事なモンローウォークを食い入るように覗き込み倒れそうになる者、携帯電話で撮影しようとする者、中には同伴の女性に腕をつねられる男もいる。


「そうやな・・・・・・、もうちょっと隠れて様子見てみるわ!ほんなら、また連絡するわ」端末の通話を切ると、ポケットの中へ端末を持った手を差し込んだまま歩き続けた。


 同じころ、ムツミの電話の相手『ミコト』も携帯端末をポケットの中に入れた。

「ちっ!」大きな舌打ちが薄暗い部屋の中に響いた。


 ムツミという少女と別れた後、ブラブラと目的も無く狩屋さんと二人で町を探索した。

 有紀達とも何度となく同じ場所に遊びに来たが、今回は何もかもが新鮮な感じがした。

 こんなにも時間が早く感じたのは久しぶりだった。

 ショーウィンドウを二人で眺めているだけなのだが、時間が有意義に感じる。

「そろそろ帰ろうか。大久保さんの家は、同じ方角だったかな? 」狩屋さんが聞いてきた。

時計は夕刻を示している。出来るのであればもう一度、時間を朝まで巻き戻したい。

「あっ・・・・・・はい、一駅向こうですけど・・・・・・」有紀の家には何度か遊びに行っているので、降りる駅は分かる。

「ちょっと遅くなったから、大久保さんの家の近くまで送るよ!」

「そんな私、大丈夫・・・・・・ いいんですか?」私の頬は真っ赤になり、少し動悸が早くなった気がした。

「うん。僕と会った後に、大久保さんに何かあったら、有紀に殺されるからね」狩屋さんの微笑みを見ると更に動悸が激しくなった。(心臓が破裂しちゃいそう・・・・・・)これで破裂しても本望だ。

「あっそれから、大久保さんって、よそよそしいから美穂ちゃんって呼んでもいいかい?

僕のことも、淳一で構わないからさ」

心臓の鼓動は頂点に達している。

「えっ・・・・・・はい、美穂って呼んれくらはい!」声を出すので精一杯だ。後半は舌が回らなかった。

「それじゃ、行こうか、美穂ちゃん!」もう、死んでもいいです!

「はい・・・・・・淳一さん」さり気なくなく呼んでみた。

 家に帰るまでの時間が出来るだけ長くなるように、神様・女神にお願いした。


 しかし無情にも時間は流れていくのであった。              涙。

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