クリスマス
「ぼく、十二時に寝るからね。」
遠い未来の12月24日、午後9時頃。とある家のベッドの上で子供が言った。
「早く寝なさい。サンタさんが来ないよ。」
「サンタなんかいないもん。」
「サンタはいなくても、こわい父さんならいるぞー。」
「はーい。」
「シャンシャンシャンシャン」「うぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ。メリィークリスマース。」
サンタはその家の屋根に降り立った。
「…ここもか。まったくつまらん世の中になったものだ。」
サンタはそう言ってプレゼントを二つ、煙突の中へ投げ入れ、そりに乗って遠くの空へ去って行った。
「メリィークリスマース。うぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ。」
サンタが行った後、部屋のすみからロボットが二体出てきた。どちらも喜んでいるようだ。
「プレゼントダ。コンナニウレシイコトハナイネ」
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