地球滅亡の危機
地球の近くに宇宙船が1つ浮かんでいた。その宇宙船には、R星から来たR星人が乗っている。リーダーが1人とその部下が六人。
「リーダー、我が国の植民地・移住地計画を進めているうえで、この星はとても『重要』だということが分かりました。」
情報解析部門が言った。
「どういうことだ?」
「あー、つまりは、こういうことになります。この星は、太陽と呼ばれる星から、ちょうど良い距離だけ離れているので生物が住みやすいようなのです。しかし…」
「しかし、なんだ。」
リーダーが聞く。
「もちろん私たちも住むことができます。ただ…」
「ただ?」
いらだった様子のリーダー。
「…ただ、このままでは、この星の生物が多すぎて我が国の民たちが暮らせないのです。特に、ヒトという生命体でいっぱいで、これは、私たちとは共存不可能なのです。」
リーダーは頭を抱えた。折角、やっと見つけた自分たちの住める星に、既に先客がいると言うのだ。
「あっ、いや、でも安心してください。ちゃんと方法はありますから。ちゃんと調べていますよ。ええ、調べました。この星に窒素を大量に送り込む。そうすれば、この星の生命体は息ができなくなりバタン、バタンと次々に…なるというわけです。もちろん窒素は私たちに危害がありませんし…」
「おお、やったな。これで星に帰れるぞ。」
船内は、お祭り騒ぎとなった。
その頃、地球では、お祭り騒ぎになっていた。
見知らぬUFOが、大量の窒素を送り込んできたのだ。少し前まで地球温暖化対策と言っていたのが、近頃は技術の進歩が著しく、酸素濃度があまりにも高くなっていたのである。
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