第3話

都会はジャングル。

猛獣はいない。

でも、それより恐ろしい人間という生き物が存在する。


祥子さんは、無事にオーディション会場につき、今受けている。

何をやるんだ?

オーディション。


中には何人かいるようだ。

付き添いと思われる人も、外にいる。


やはり、ひとりでは心細いのか・・・


しかし、保護者と思われれる方もいる。

これは、親が子離れできていないのだろう。


「自分はいい親」を、アピールしたいのか?

どのみち、これでは成功できないな・・・


ふと、思う。


良く、本人より付き添いで来た人が、誘われる事があるが、

それは、なさそうだ。

はっきり言って、僕は不細工。


アイドルには、なれん。


でも、長い・・・長すぎる。

落ち付かない。


本でも持ってくれば良かった。


仕方ない。

スマホのSNSで、呟こう。


ちなみに、祥子さんのスマホは僕があづかっている。

電源は切られているので、見られない。


まあ、マナー違反なので、見ないけど・・・


アイドルのオーデションとなると、歌とか芝居なのか・・・


素人には、わからん。


周りの人もそわそわしだした。


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