第2話
「で、祥子ちゃん」
「何かな?真一くん」
さっっから、思っていた事を尋ねた。
「オーデション会場はどこかな・・・」
「今、探しているんだけど・・・」
「確か、電話では地下鉄にのってくれって」
「地下鉄?」
僕らが今、向かっているのは大阪の予選会場。
本選ではない。
でも、書類審査にうかっただけでも、対したものだ。
「何駅だって?」
「地下鉄の上本町駅なんだけど・・・その駅どこにもないの」
「変だね・・・」
このまま路頭に迷うのか・・・
仕方なく近くの男性に声をかけた。
「すいませーん。いいですか?」
「どうかされました?」
「地下鉄上本町駅って、どこですか?」
祥子さんは、地図を見せた。
「ああ。これは[ちかてつ]ではなく、[きんてつ]と読むんだよ」
「きんてつですか・・・」
「確かに、近い鉄と書くので、間違え人が多いんだよ・
声をかけた、男性はそう語った。
でも、間に合わないかも・・・
「どこに行かれるの?」
「ここです」
祥子さんは、スマホの画面を指差した。
少しは、怪しめよ・・・
「ああ、これなら、そこの階段をあがってすぐだよ」
男性は、答える。
「でも、駅名が・・・」
「近くにあるけど、駅名は違う。よくあることだよ」
男性は、去って行った。
なんなんだ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます